興味タグと人工知能で最適マッチングを目指す--エニーカラーが「hi!」を正式リリース

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エニーカラー代表取締役 津倉悠槙氏
エニーカラー代表取締役 津倉悠槙氏

エニーカラーが本日、マッチングアプリ「hi!」を正式リリースした。「hi!」はユーザが自分の関心事をタグで入力し、その情報を自然言語解析することで、ユーザと相性の良い人をレコメンドしようというサービスだ。

「hi!」は女性のユーザをターゲットの中心としており、男女問わず新たな人と知り合いたいというニーズに答えたサービスとなっている。マッチングとはいえ、異性間のものだけではない。

2015年10月から「hi!」のオープンテストを実施したところ、実現したマッチングのうち同性同士の占める割合が36%という結果になったという。女性同士のマッチングが全体の30%を占めるなど、同性同士のマッチングニーズがあることが判明した。


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「『hi!』では、こうしたニーズにも答えていきたい」とエニーカラー代表取締役の津倉悠槙氏は語る。

津倉氏「今年の4月にα版を出したときは、タグによるマッチングのアイデアだけでした。その後、ターゲットを絞るべきかどうかという議論を重ねていきました。ユーザヒアリングをやり直していったところ、だいたい回答がみんな共通していることがわかったんです。「普通の人ってこういうことなのかもな」と思ったんですよね。これだけ目の前に普通の人たちがいるのだから、この人たちが「ちょっと楽しいかも」と思ってくれたらいいんじゃないか。そう思って「hi!」の今の形が生まれました。」

あえて、普通の人をターゲットにする。ターゲットを絞らないといけないと言われることが多い中、珍しい決断だ。変化のない日常を送る人たちに、少しでも変化を与えられたら、と津倉氏は語る。

「hi!」が狙っているのは、どの人とどの人が合うのかを明らかにするアルゴリズムを開発することだ。そのために、サービスをリリースしてからは、アプリを通じて興味タグをはじめとする様々なデータを収集し、データクリーニングに時間をかけていく。

データのクリーニングを行いながら、ユーザが信頼して使えるサービスとなるよう、コミュニティの形成にリソースを割いていくそうだ。そのために、「hi!」のユーザを対象としたオフ会を開催し、どういったユーザがコミュニティに参加しているのかを可視化していく。

エニーカラーはベンチャーユナイテッドより、資金調達も実施している。金額は明らかになっていないが数千万円規模だという。今回調達した資金をもとに、エニーカラーはプロダクトの仮説を検証していく。

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