ノバルスが開発する乾電池をIoT化するプロダクト「MaBeee」がクラウドファンディング開始

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mabeee

ハードウェアベンチャーのノバルスが開発している乾電池に接続するタイプのIoTプロダクト「MaBeee」のクラウドファンディングプロジェクトを開始した。同社は、「CEATEC JAPAN 2015」にも同プロダクトを出展しており、今回のクラウドファンディングはプレセールスを目的としている。

乾電池を「MaBeee」に装着することで、スマホを通じて操作が可能になる。例えば、乾電池を入れた「Mabeee」をミニ四駆に使うと、スマホを振るとミニ四駆が走り出したりするといった操作が可能になる。取り付けも操作も簡単な「MaBeee」は子どもでも楽しんで使うことができるだろう。

ノバルスは、企業の枠を超えたコミュニティ「ヤミ研(100日ラボ)」を運営しており、「Mabeee」はそのコミュニティに参加していたあるメーカーに勤めるエンジニアが「自分の子どもと遊ぶプラレールを簡単にコントロールしたい!」というアイデアからスタートした。

その後、「ヤミ研」所属企業の枠を超えて、複数の企業に所属するメンバーが集い、各々の専門分野での知見を出し合いながら詳細を固めていった。3Dプリンタを活用しながら試作を繰り返して開発を進め、今回のクラウドファンディングするに至った。

ノバルスの代表取締役の岡部顕宏氏は、以前セイコーインスツルに勤めていた人物。

「日本の製造業の一人一人の技術者の頭の中には、様々なアイデアに溢れていると確信しています。しかし、なかなか具現化するには至っていません。これまでお世話になった大手製造業での経験を元に、新基軸の製品のハードウェアを世に出したいと考え、起業しました」

と岡部氏は語る。同氏は「ぜひ、お父さんが子供さんと遊んで頂くときに活用して頂きたいと考えています」とコメント。ツイストコントロール機能を用いて、プラレール車両が駅に到着する際に徐行運転をしたり、ミニ四駆の減速・加速をコントロールしたりと、家にあるおもちゃの新しい楽しさを体感してもらえたら、と「MaBeee」への思いを語ってくれた。

「乾電池は年間30億本以上出荷されており、私たちが想像もつかない程、多くの機器で使われています。今後、予定しているイベントなどを通して、皆さんの使っている製品で「こんな風に使ったらいい、こんなアプリを開発してみたい」といったアイデアも是非聞かせて頂ければと考えています」

クラウドファンディングの目標金額は50万円。プロジェクトの期間は約90日となっている。製品は2016年4月に出荷予定だ。

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