アプリで見て、店舗で借りるーー表参道にオープンした男性向けファッションレンタル「サンドリヨンオム」

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モノを所有する時代から、共有する時代へのシフトがみられます。ファッションもその例外ではなく、国内外で女性向けのレンタルサービスなどが相次いで登場しています。そこに新たに挑戦するのが、表参道に店舗を構える男性向けファッションレンタルサービス「サンドリヨンオム(CENDRILLON HOMME)」です。

扱うのは、新品定価で一着30万〜50万円の服

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サンドリヨンオムが扱うのは、主にコレクションブランド。商品ラインアップには、新品定価で一着30万〜50万円のものが多くを占め、中には新品で購入すれば80万円以上の商品も。グッチやプラダなどのメジャーブランドから、サンローランパリやバルマンなどのブランドが並びます。

レンタル料金は、例えば、コートやダウンなら2泊3日で7,000円〜、パンツなら3,000円〜とリーズナブルな価格でレンタルすることができます。

「次の予約が入るまでは、手元にあるアイテムを継続して借りることができます。借りる側は、返却日を意識する必要がなく、仮に次の予約が入ったとしても、その需要の高さが、自分が選んだアイテムのセンスの良さを再確認する機会になるのではないかと考えています」(サンドリヨンオム 代表 小篠優佑さん)

リアル店舗だからこその体験

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サンドリヨンオムがターゲットに見据えるのは、都内在住の20代〜30代の男性です。洋服への支出割合が比較的大きく、表参道が生活圏に入り、さらにはコレクションブランドを周知している人たち。サンドリヨンオムでは、表参道に店舗を設けることで、服を見て選ぶという体験を重視しています。現状のアプリはレンタル可能な服を閲覧するにとどまり、レンタルする際は店舗に足を運ぶ流れ。気になった商品については、アプリ内のチャットで質問や在庫状況を確認できます。

「同じ服を着ていると思われるのが嫌な方は、損をしてもブランド古着やオークションなどで売ってしまい、次の洋服を買います。ただ、昨今、ライフスタイルの多様化で服だけにお金を使うわけにはいかなくなり、ファストファッションなど服への支出割合を抑える傾向が見られます。サンドリヨンオムでは、支出を抑えつつ、今までと同じように洋服が着られる体験を提供します」

同社が行った独自調査によると、サンドリヨンオムが取り扱うような洋服を普段から購入している人たちは、オンラインで購入するのではなく、必ず実物を見て購入に至っていることがわかりました。本気で服が好きな人たちは、実物を目で見て手で触れることで、生地や質感、デザインなど細部にまで納得して購入に至る。サンドリヨンオムでは、オンラインで完結してしまうサービスにはない体験を提供していきます。

VIP会員なら私服の貸し出しも

レンタル時のみに料金が発生する一般会員の他に、月額1万円のVIP会員も。VIP会員になると、レンタル料金は20%引きに、また自分の洋服を貸し出すことができるように。貸し出すと、レンタル料金から取引手数料20%が差し引かれた金額が手元に残ります。さらには、洋服のお預かりサービスを使うことで、サンドリヨンオムのお店を、まるで自分のクローゼット代わりに使うことが可能になります。

まだサービスを開始して間もないサンドリヨンオムでは、まずはユーザー数を増やし、サービスの改善に注力していくとのこと。将来的には、借りたいユーザーが多く集まり、レンタル回数が増えるにつれて、気に入ったアイテムを購入する際の価格が下がっていくようなシステムの導入を検討しています。

最近では、想定していた一般ユーザーによる利用だけでなく、芸能人を担当するスタイリストが、撮影の際にアイテムを借りに来るケースが増えているとのこと。今後は、消費者向け以外のビジネス展開の可能性も見えてきそうです。サンドリヨンオムのサービス紹介動画は、以下をご覧ください。

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