中国の配車アプリ大手Didi(滴滴)がEle.me(餓了麼)と提携、UberEATS風のフードデリバリをローンチか

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中国のO2Oサービス間で大きく期待されているパートナーシップ、Didi Dache(嘀嘀快的)と Ele.me(餓了麼)と提携、UberEATS 風のフードデリバリをローンチかが今週パートナーシップ計画を決定すると報じられていることから、年内に新サービスがローンチされる可能性がある。

Ele.me の CEO である Zhang Xuhao(張旭豪)氏は、Didi Dache との戦略的プログラムの契約を結んだことを中国報道陣に発表した。財務的な詳細は明らかにされていない。

Ele.me は中国のO2Oフードデリバリーサービス業界でトッププレーヤーだ。上海拠点の同社は2009年に設立され、中国全土に及ぶレストランと提携してオンデマンドのフードデリバリーサービス Ele.me(中国語で「おなかすいた?」の意味)を提供している。食事はバイクで届けられる。Didi は中国で最も大きな配車サービスであり、評価額は160億米ドルを超えているとされている。

Ele.me のシリーズAラウンドに出資した GSR Ventures(金沙江創業投資)のディレクター Zhu Xiaohu(朱嘯)氏は、9月にDidiとの戦略的提携を進めていると認めたが、まだ金銭的な話し合いには至っていないとしていた。Didi も同時期に、協議中の提携には直接投資が含まれていないと述べていた。

最新の計画には、バイクと車両方をデリバリーに活用するプログラムが含まれている。同じソースによると、北京ではトライアルが始まっており、12月末までには本格的なサービスへと拡大していくという。

Ele.me と Tencent(騰訊)の協力関係は長い間噂されていた。それは、両社が  Tencent の戦略的投資エコシステム内に存在しているのを受けてのことである。両社には、共同プロジェクトを思いのままにコントロールできるだけの十分な資金がある。Ele.me は、Tencent 主導で行われた1月のEラウンドで調達した3億5,000万米ドルに加え、8月に行われた資金調達ラウンドで6億3,000万米ドルを獲得した。Didi はこの夏、30億米ドルという途方もない額の出資を受けたが、これにより Uber や一握りの他の配車サービス企業とのマーケットシェアをめぐる争いに油が注がれることとなった。

このプログラムはUberが提供している食品配達サービス UberEATS に類似している。Uber は Didi と対抗するため中国に独立現地法人を立ち上げて以来、中国マーケットに積極的に参入している。しかし定期的に食品サービス販売促進をしているのにも関わらず、まだ本土では UberEATS のようなサービスは始めていない。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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