コンシューマ・ハードウェアの分野で、より近い関係になりつつある日仏のテックコミュニティ【ゲスト寄稿】

ゲストライター by ゲストライター on 2015.12.26

本稿は、フランス・パリを拠点に世界各地のスタートアップへの投資を行っているベンチャー・キャピタリスト Trista Bridges によるものだ。フランスのスタートアップ・ブログ Rude Baguette への寄稿を、同ブログおよび著者 Trista Bridges からの許諾を得て、翻訳転載した。(過去の寄稿

The Bridge has reproduced this from its original post on Rude Baguette under the approval from the blog and the story’s author Trista Bridges.


コンシューマーハードウェアを取り巻くイノベーションが日本とフランスを結びつけ、コラボレーションを生み出している。

きっかけは今年10月、日本フランス・イノベーション年が公式ローンチしたことだ。翌11月には東京最大のハードウェア・スタートアップ・アクセラレータである DMM.Make が、La French Tech50 Partners とが共に編成したフランスのビジネスエンジェルコミュニティを迎え入れる運びとなった。さらに今年の締めくくりとして、12月8日の OrangeFab Asia のデモデイでは日仏の IoT スタートアップたちが話題の中心となった。

Rude VC流にフランスのスタートアップへ応援の気持ちを込めて、クリスマスプレゼントにぴったりなハードウェアをピックアップしてみた(既に販売中のものと、予約受付中のものがある)。全て、French Tech Tokyo に参加した企業である。

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Seven Hugs

seven-hugs-e14501896767582016年3月に日本で開かれるテックイベント、B Dash Camp に選抜されたフランスのスタートアップ5社の中の1社。Seven Hugs が目指すところは、睡眠のモニタリングに新しくユニークなアプローチを導入することだ。

ほとんどの睡眠モニタリング装置が個人を対象とするのに対し、hugOne はきわめて包括的なアプローチで、家族全体が上質な睡眠をとれるようにしてくれる。hugOne は、さらに気温・室温の測定、温度管理、より自然な明るさを提供するスマート照明/スマート電球の管理といった機能を追加することで、家族の健康増進という目標にも取り組んでいる。

Bocco

bocco-e1450189762792当然のことながら、日本ではロボティクスが盛んだ。今年6月の Pepper のローンチは今となってはひどく不評だが、第1回の販売からこの11月の2回目の販売まで毎回販売予定台数を1分以内に売り切っているのだから、紛れもなく成功していると言えるだろう。ロボティクスにはもう1社、ユカイ工学が大きな話題を集め始めている。

同社の Bocco は、違った観点からロボティクスを消費者の生活の中にシームレスに組み込もうとしている。Bocco をプレイするのは決まった1つの場所、家族とつながった場所だ。たとえば母親、あるいは父親が旅行中、Bocco を介して子どもとおしゃべりすることができる。子どもが寂しくなってしまいそうな状況にも楽しさを運んでくれるのだ。日本のデザイン界の権威、2015年グッドデザイン賞を受賞している Bocco は日本国内でローンチを進めているところだが、間もなく海外マーケットにもお目見えするだろう。

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Cerevo

otto_ogp-e1450189855752今年初め、Cerevo の設立者である岩佐琢磨氏はRude Baguette の Connected Conference でCerevo は真のIoT 製造所だと語った。同社は数ヶ月おきに新たなイノベーションを発表するというIoTの離れ業を見事にやってのけている。同社は、コネクテッドスノーボードの SNOW-1 で「コネクテッドスポーツ」の概念を具現化し、CES の参加者たちを驚かせた。Cerevo が面白いのは、自分を1つのカテゴリーに閉じ込めたりしないところだ。AV機器、ガジェット、スマートトイ、ホームプロダクト、DMMの「maker」デバイスなど、幅広いカテゴリーにわたってコネクテッドハードウェアを提供している。

同社の新製品の中でひときわ目をひくのが、スマート電源タップの Otto だ。Otto は一見、単に芸術的な形の電源タップのように見える。しかし、電源タップというものについて深く一考させられる一品なのだ。最大の魅力は、インテリアになじむ流線型のデザインではない。照明の強さの調節だけでなく、遠隔操作で Otto のコンセントから選択的に電源オフできるという機能だ。Cerevo の Otto は、最もありふれた機器ですら生まれ変わらせることができるということを証明している。

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Wistiki

wistiki-wist-3-e1450189959381来年の B Dash Camp 予選を通過した Wistiki は、長年にわたり失くし物を見つけるためのソリューションに取り組み続けている。最もわかりやすい使用例は、私も非常に思い当たる節があるのだが、鍵を失くしたときだ。仕組みは、失くしては困る物に小さなデバイスを装着しておき、対応するアプリで探すと失くし物が「ベルを鳴らして」居どころを教えてくれるというもの。

GPS で追跡することもできるし、さらに安全性を高めるのなら、まるでバーチャルな手綱のように、自分の持ち物がスマートフォンから離れてしまったときに警告するようにもできる。最終的にスマートフォンを失くしてしまった場合はどうするか。鍵を失くしたときとは逆にすればいい。逆発信機能で Wistiki からすぐにスマートフォンの居どころを見つけることができる。実にスマートだ。

ゲストライター

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