ベルリン発の室内菜園スタートアップ「InFarm」が、Innovation Weekend Grand Finale 2015で優勝

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2015.12.14

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Innovation Weekend は、東京を拠点とするスタートアップ・インキュベータ、サンブリッジ グローバルベンチャーズが開催するショーケース・イベントだ。今年はニューヨーク、サンフランシスコ、ベルリン、大阪で予選イベントを開催し、各予選の優 勝者や次点のスタートアップらが選ばれ、11日に東京で開催されたイベント「Innovation Weekend Grand Finale 2015」のピッチセッションに参加した。

ピッチセッションに参加したスタートアップのうち、華々しく入賞したチームのプロダクト、マーケット・ポテンシャルなどについて、まとめておきたい。

優勝:InFarm(ベルリン)

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InFarm は、都心生活における食物の自給自足を念頭に、ベルリン市内の倉庫を改造し、室内菜園で野菜が栽培できるしくみを開発したスタートアップ。有機栽培により、通常の市販の野菜に比べ、必要栄養素を約40倍以上も含んだ作物が収穫できる。

昨年には、世界中の人々に野菜を自ら有機栽培する重要性を訴えるため、ポリプロピレンにできた小型の菜園キット「Microgarden」をリリース。昨年 Indiegogo でクラウドファンディングを実施したところ、予定額を上回る2.7万ユーロを集めてディールは成立した。「Microgarden」には野菜の種も同梱されており、ユーザはこれを購入して部屋の窓際などに置くだけで、簡単に野菜が栽培できる。栽培が終わった後のポリプロピレンシートはリサイクルが可能。

準優勝:Agolo(ニューヨーク)

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Agolo(以前の社名は Ninoh)は、独自の自然言語およびビッグデータの解析エンジンにより、レポート、記事、SNS投稿、ニュース、画像データなどを含む膨大な非構造化データを瞬時に分類・整理した上で再編集し、人々が知りたい「要約コンテンツ」を自動生成するプラットフォーム「Agolo」を開発している。Agolo を使うことで、メディアサイトのオーナーは新しい形のメディア・コンテンツの生成、コンテンツマーケティングのリアルタイム自動化、コンテンツ連動広告の実現が可能になる。

同社は今年8月、電通(東証:4324)が運用するコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)である電通ベンチャーズからシードラウンドで資金調達したことを明らかにしている(出資金額非開示)。

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準優勝:Nomiku(サンフランシスコ)

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Nomiku は、家庭用の真空調理に使う浸水型温熱サーキュレータを開発。真空パックした肉をスロークッキングすることのより、これまでの焼く、煮る、炒める、ゆでる、蒸すなどとは違った料理方法を家庭で可能にする。Wi-Fi 接続できるバージョンのサーキュレータでは、シェフの料理法に基づくレシピを元に、温度調整をプログラミングできるほか、インターネットを通じたリモート制御も可能。長時間にわたる料理で外出しても安全だ。

2012年に中国・深圳のハードウェア専門アクセラレータ「HAX(当時は HAXLR8R)」のバッチから輩出されたスタートアップだ。

<参考文献>

マイクロソフト賞:Liquid(東京)

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Liquid は指紋認証による決済サービスを開発。これまでの指紋認証システムは、事前に登録されている指紋をすべて検索するため時間がかかり、1対1 のマッチングしかできなかったが、Liquid システムでは、深層学習を採用し、1対N での指紋マッチングが数秒未満で可能になった。これにより、事前に登録した指紋で、現金もカードも使わない決済が可能。2本の指を使うことで、他人を誤認する可能性は1億人分に1人の確率まで減少させている。

現在はハウステンボスに導入し、来場客は手ぶらで買い物、レストランや土産物屋の決済が完了する。スリランカのホテルでは、チェックインした後の部屋の鍵や提携先のキャッシュレス決済などに導入されている。ドコモベンチャーズのインキュベーション・バッチ第3期から輩出。

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JAL賞:Quatre(大阪)

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Quatre は、海外から日本へのインバウンド需要に対応できる、リアルプロモーションと越境ECサイト「pukka(普美精品)」を運営している。創業者の横町享之氏は元美容師であり、化粧品コスメサイト「@cosme」での勤務経験を経て、pukka では特に美容や化粧品に特化して日本製品を中国に販売している。

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pukka(普美精品)

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