現役女性インスタグラマーが手がけるインフルエンサーマーケティングのタグピク、ニッセイC他から資金調達

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ayumiyasuoka
タグピク代表取締役の安岡あゆみ氏

インフルエンサーマーケティングを展開するタグピクは12月25日、ニッセイ・キャピタルおよびULSグループ代表取締役の漆原茂氏ほか数名のエンジェル投資家を引受先とする第三者割当増資を実施したと発表した。

12月25日を払込予定日とし、調達した金額や発行株式の比率などその他の詳細は非公開。同社は同時にオークファン代表取締役でビッグデータ関連の専門家でもある武永修一氏を外部アドバイザーとして招聘したことも公表している。

タグピクの創業は2015年9月。国内インスタグラムを利用する810万人を中心に、そこで活躍する読者モデル、芸能人やアーティストなどの影響力あるタレント(いわゆる「Instagramer:インスタグラマー」)をマネジメントするインフルエンサーマーケティングを展開している。

主力事業はキャスティングで、企業から依頼を受けたマーケティング施策に対してフィットしたインスタグラマーを紹介・斡旋している。現在タグピクがキャスティングできるインスタグラマーは約670名で、同社代表取締役の安岡あゆみ氏によれば、読者モデルが中心になっているという。

ネットワークしているインスタグラマーたちの国内外のべフォロワー数は1080万人規模ということで、この影響力を企業ブランドのマーケティングに活かせるとしていた。なお、安岡氏も元々アパレル出身で、読者モデルやインスタグラマーとして活動してきた経歴を持っており、この経験が現在のキャスティングに役立っているという。

「9月に創業してすでに30社ほどの広告代理店さんに扱ってもらってます。インスタグラマーさんたちとの連絡はLINEが多いですね(笑。みんなこれを使った方が理解も早いですし、関係性を作るのもコツがいるんです」(安岡氏)。

ただ、一方でこのようなアナログな方式だと単なる小さなキャスティング事務所で終わってしまう。そこで考えているのがインスタグラマーのデータベース化だ。

「読者モデル中心のインスタグラマーには情報が少なく、キャスティング用のキャスピクっていうデータベースを開発しています。スポーツをやっているとか、目がぱっちりしてるとかそういう情報が整備されてないんですね。基本は社内で使いますが、ゆくゆくは代理店さんに解放も考えてます」(安岡氏)。

このキャスピクが整備されれば、もし万が一インスタグラムというプラットフォームに問題、例えばルールの変更などがあった場合にも影響力のある読者モデルを中心としたキャスティング事業は継続できるとし、プラットフォーム依存の影響を最小限に抑える効果も期待できるということだった。

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