Googleが描く「検索の未来」で鍵となる4つのポイント

Chris O'Brien by Chris O'Brien on 2015.12.9

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Above: Behshad Behzadi, director of search innovation at Google's Zurich lab. Image Credit: VentureBeat/Chris O'Brien

Above: Googleチューリッヒ研究所の検索技術ディレクターであるBehshad Behzadi氏
Image Credit: VentureBeat/Chris O’Brien

検索の未来について語りたいのであれば、まず過去2年間でどれだけ検索に変化が起きたかを理解してほしい、とGoogleのトップリサーチャーは我々に問いかける。

トゥールーズで行われたFuturapolisカンファレンスで、Googleチューリッヒ研究所の検索技術ディレクターであるBehshad Behzadi氏は、現在ほとんどの検索にはモバイルデバイスが使用されていると指摘した。

そしてGoogleのクラウド自動タグ技術によって、より効果的に画像検索が行えるようになっている。さらに、Googleは検索の際に、ユーザーのスマートフォン上の他のアプリを検索して、最適な情報を有するアプリを立ち上げることまでできるようになると彼は言った。

だが、こうした新しい試みはすべて、さらに大きな目標のために行われているものである。

「検索の未来は究極のパーソナルアシスタントとなることです」とBehzadi氏は言う。

Behzadi氏によると、この大きな目標のために今後数年間で劇的に変化・革新される検索の要素は以下の4つであるという。

音声

Googleの自然言語処理は大きな進化を遂げた。わずか2年前まには、Googleは音声検索におけるエラー率は25%(4語に1語)だと言及していた。今ではそのエラー率は6.25%(16語に1語)にまで減少している、とBehzadi氏は述べている。その結果、音声検索が改善され、他人との会話のように自然な形で行うことが可能となった。それは、まだ映画の『Her(邦題:her/世界でひとつの彼女)』の中で描かれているようなレベルではないものの、この映画の中の人間とコンピュータ間で交わされている自然な対話が現実のものとなるのは、実は私たちが思っているほど遠い未来の話ではないのだ、とBehzadi氏は語っている。

コンテキスト

Googleサーチエンジンは、ユーザーの検索ワードを関連付けて、ユーザーが本当に探している情報を理解するようになっている。たとえば、「城」という単語で検索すると、膨大な数の世界中の検索結果が表示される。だが、もし最初に「ロンドン」と検索し、次に「城」と検索した場合、サーチエンジンは「ロンドン」で検索したことを記憶しており、自動的に検索する範囲を絞ってくれる。

また、Androidフォンでは、例えばFacebookの投稿を見ているときにホームボタンを押し音声検索をすると、Googleはそのアプリ(またはその他のアプリでも)に表示されている文章をスキャンし、コピーアンドペーストの動作をせずとも適した情報を探してくれるようになるだろう。

ロケーション

これもまたコンテキストの一種と言えるだろう。だが一方で、ロケーションベースのサーチはモバイルに特化したものとも言える。例えば、ユーザがハイキングに出かけているとして、Googleに「あの湖は何ですか?」と聞いたり、「あの店は何ですか?」と聞けば、ユーザの現在位置に基づいてそれらの回答を教えてくれるだろう。Behzadi氏は、このロケーション認識能力は進化を続けており、今後、ユーザが興味を持つと思われる付近のものや場所をユーザに通知する上で、より主体的なものになるだろう、と述べている。

個人情報

変革をもたらす可能性を秘めている一方、プライバシーに関する話題に敏感であるヨーロッパでは特に論争を招く可能性があるものだ。Googleがユーザの個人情報を集めれば集めるほど、より多くのリマインダーやおすすめを提供してくれる。GmailやGoogleカレンダーのユーザであれば、より多くの自分の情報が受信する通知に結びついているため、この機能が徐々に発展しつつあることが分かるだろう。Googleは何年にもわたってユーザに提供する検索結果を調整してきた。しかし、ユーザの情報を集めれば集めるほど、提供する検索結果もより個人に合わせたものになるだろうとBehzadi氏は指摘した。

最後に、Futurapolisを主催したニュース団体Le Pointにインタビューを受けるBehzadi氏のショートクリップはこちらだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

“summercamp"/

Chris O'Brien

Chris O'Brien

フランスのトゥルースを拠点に活動するヨーロッパ特派員。政府の支援を受け、3年間にわたり人がカスレ、バター、ワインをどれほど消費しているかを研究している。以前は15年間にわたり、San Jose Mercury News や Los Angeles Times でシリコンバレーを取材。それを証明するかのように、今もシリコンバレー時代の能力を発揮している。南仏の生活コストの安さをシリコンバレーの人が知ったら、どうなることかと毎日思っている。

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