家計簿サービスのZaim、家族用・おづかい用と使い分けることができる「複数アカウント機能」の実装で家計簿管理がより便利に

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家計サービスのZaimが、iOSとAndroidで家族用とおこづかい用など、アカウントを切り替えられる「複数アカウント機能」を正式対応したと発表した。

累計400万ダウンロードを超えているZaimは、家族間での家計簿共有利用としてユーザに使われている。そこで問題なのが、「個人」の家計簿と「家族」の家計簿の管理だ。家族間で家計簿を共有しつつも、自分のおこずかいは別で管理したい、と考えるユーザも多い。しかし、それまでは一アカウントのみの運用だったために、管理が難しかった。

「現在Zaimユーザーのうち、およそ半数が夫婦・パートナーと世帯を共にしており、その内33%が家計簿を共有しています。Zaimを共有している夫婦は、そうではない場合よりも「家計に対する価値観を共有している」と回答し、共有していない夫婦と比較して「家計の満足度がとても上がった」と回答した割合が1.6倍でした。(*Zaimの既存ユーザ933人のうち、家計簿をZaimで共有している夫婦とそうでな夫婦による調査より)Zaim を通じた情報共有により、お互いの考えに理解が深まり家計の満足度が向上することがわかりました」(Zaim閑歳孝子氏)

そこで、個人と家族の家計簿を複数アカウント管理で対応する機能をプレミアム向けの機能として実装。複数アカウント機能以外にも、各口座残高の推移や金融機関からのデータ取得、記録の一括ダウンロードなど、クレジットカード利用の入出金の記録を含めた詳細な家計簿管理が可能だ。

家計全体と自分を分けるだけでなく、日々使うお金と長期的に持つ口座を分けたいというニーズや、通貨を分けて管理したい、など、複数アカウント管理によるユーザの要望が高かったことが今回の実装のきっかけでもあったようで、複数アカウント管理も家族用とおこずかい用だけでなく、自由に名前をつけることできる。逆に、家族用の家計簿管理としては複数人で一つのアカウントを使うのではなく、同じアカウントでログインする機能になっている。今後は、ユーザ個人のプロフィールを作り、ユーザ個人と複数のユーザで管理する家計簿、というサービスも出てきそうだ。

Zaimは、レシートからの品目読み取りやエクセルでのインポート・エクスポートといった基本的な家計簿管理だけでなく、全国の自治体による給付金を集約・抽出する「みんなの給付金」など、家計全体をサポートする機能の実装に力をいれている。

「以前リリース給付金も含めて、個人だけでなく家族や社会の中でどうお金の使い方を判断していくか、を突き詰めていきたいと考えています」と閑歳氏は話す。一人ひとりが家計のことを考え、友好的なお金の使い方を意識することで、前向きに暮らすことが可能になる。生きていく上で必要なお金と真剣に向き合い、ただしく付き合うきっかけになりそうだ。

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