2016年、テック業界に起きる5つのことーーシリコンバレーは前年の「二日酔い」になる

VentureBeat ゲストライター by VentureBeat ゲストライター on 2016.1.24

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Bernard Moon氏は世界的なシードステージファンドSparkLabs Global Venturesの共同設立者兼ゼネラルパートナーで、韓国ソウルにあるスタートアップアクセラレータSparkLabsの共同設立者。Twitterで彼をフォローしよう。

Above: A scene from Warner Bros 2009 movie The Hangover.

上:2009年の映画『ハングオーバー!』のワンシーン

2016年はテック業界にとってこれまでにない年になろうとしている。実際、2015年とはあまりにも異なるので、映画『The Hangover(邦題:ハングオーバー!)』に出てきたアラン、フィル、スチュのように前年を振り返り、一体何が起きたのか思いを巡らせてみようと思う。2015年にホットで信じられないと思ったことが、2016年には道端でつぶれているGray’s PapayaやHot Doug’sの食べ物のように見えることだろう。

多くのアナリストは金融危機が起きると予想しているようだが、どれほど深刻なものになるかはわからない。かつて大きな危機を予測し、『The Big Short』のメインキャラクターでもあるMichael Burry氏はさらに大きな危機が発生するとしているので、私個人としても深刻な経済危機の方向に向かっていると思っている。

それはともかく、昨年私が行った予測を振り返ってそれぞれに成績をつけてみよう。

「セキュリティ関連のスタートアップが溢れ出てくる」 成績: A+

企業名をリストアップする代わりに、2015年の9月までに23億米ドルもの金額がセキュリティ関連のスタートアップに投資された事実をぜひとも指摘したい(CB InsightsとBain Capital Venturesのデータによる)。年末までにはその金額が25億米ドルを超えたと予想している。したがって、この業界にはある種のブームが起きたと言えよう。そう、私の予測は的中した。

「Uberの時価総額が頭打ちになる」 成績: D

現時点でUberの時価総額はまだ確定したわけではないので「F」の成績にはならないだろう。同社はすでに620億米ドルの評価となっているが、これについては正確に予測できなかった。

「マシーンラーニングの勃興」 成績: A

2015年は人工知能そしてマシーンラーニングが主流になった年なので、自分に「A」の成績を与えたい。さらに上のA+にしようかとも思ったが、ほとんどの大きなニュースが2015年も終わりの頃だったのでAにとどめた。トヨタ自動車が10億米ドルの金額を人工知能に投資すると表明しているほか、OpenAIがローンチされた。この非営利団体は10億米ドルの資金を有し、Elon Musk氏、Peter Thiel氏、Sam Altman氏などが支援している。

当社のグローバルシードステージファンドからも保険業界、製薬、製造等のセクターに革命をもたらそうとする数多くのAI/マシーンラーニングのスタートアップが現れた。私たちは様々なアプローチや、様々な分野の資金調達を目的としたピッチを目にしてきたが、逆に視界はぼやけ、重複を見ているのではないかと感じるようになった。なぜなら、トップチームによるAIのアルゴリズムは似たようなものばかりで、唯一の差別化要素はデータソースかアプリケーションのUX/UIくらいだったからだ。

「Xiaomiは世界第3位の携帯電話メーカーとなる」 成績: D

IDCデータによるとXiaomiは市場シェア5.6%で業界第4位にとどまっている。2015年の予想としては私の見方はやや強気すぎた。言い訳させてもらうと、同社はフィルターやフィットネスバンドなど他の製品に手を広げすぎたのだ。携帯電話事業から離れてしまった。

それでは、第9回目となる私の予測を紹介しよう。以下が、2016年に起きることだ。

1. 2016年には10社以上のユニコーンが破たんする

これは予想されていることだが、敢えてトップにもってきた。2016年には少なくとも10社のユニコーン企業が破たんするだろう。世界に144のユニコーンがあることを考えると(CB Insights調べ)、この予測はやや弱気だと思われるかもしれない。20社とも言いたいところだが、私は大胆な起業家でもないので10社にとどめておく。

今日のKozmo(オンデマンドの配送スタートアップ)など、1990年代から蘇った一部の企業は低マージンもしくは赤字ベースで事業を継続することはできないと思っている。Google ExpressやAmazon Freshはおそらく配送サービスで赤字を出していると思われるが、他のスタートアップがこの2社の資金繰りを超えたところで生き残るのは難しいだろう。

「The Hangover」のスチュが言っているように、こうした事業者は今のところ「ソファで食べるピザ」のように目立たない形で生き残っているのだ。

2016年末まで生き残れるような持続可能な事業モデルを見つけようと取り組みを行っている消費者向けアプリもある。今年はスタートアップ業界にとっては良いものにはなりそうにないが、スタートアップのライフサイクルの一部になりそうだ。

2. ブロックチェーン技術が主流になる

現時点でもすでに業界の専門家が過剰に発言している傾向があるが、私もユニバーサル台帳としてのブロックチェーン技術は通貨としてのビットコインよりも長続きすると信じている者の1人だ。2016年はブロックチェーン技術が突然大きな存在になる年になり、ビットコインを超えて価値の取引を追跡する必要のある企業や金融市場にとっての新たな事業側面になるだろう。

ブロックチェーン技術にはすでにいくつかの新たなアプローチがみられるが、中でも注目すべきものの1つはOpen Ledger Projectだ。これはIBM、ロンドン証券取引所、JP Morgan、State Street、Cisco、Wells Fargo、Intelなどの大企業が協力して進めているプロジェクトである。これを管理しているのはLinux Foundationという非営利組織で、世界中の大企業向けに最適なブロックチェーン技術を作り出そうとしている。

3. 家庭でのIoT採用は低水準にとどまる

私はIoTの信奉者であるが、それはSparkLabs Globalにいるチームメンバーも同じだ。しかしながら、家庭用ハブ、セキュリティ、エネルギー管理その他のIoTソリューションにとって、2016年はそれほどぱっとしないものになるだろう。IoT展開にとても強力なサービス部門の手助けがなければ、利便性要素がセキュリティその他の懸念を超えることはないだろう。2016年は家庭用IoT企業が教育やマーケティングでかなりのアプローチをしてくる年となるだろう。

また、多くのIoTスタートアップがすでに認識しているように、大手小売事業者と小売店の商品棚を巡って争うのは容易ではない。Home Depot、Target、Ace Hardwareその他の小売店舗にある既存製品に打ち勝つには提供する商品はさらに良いものでなくてはならないからだ。

4. マシーンラーニングは依然として主流であり続ける

2015年のマシーンラーニング勃興を予測したのだから、このように言うのは私がクレイジーであるかのように聞こえるかもしれない。しかしこの技術はさらに進化し、『The Hangover』で出てきたミスター・チャウのように2017年の完成に向けた準備をしなくてはならないと信じている。例を挙げると、私たちは産業用IoTに関連するマシーンラーニングのスタートアップを多数目にしてきたが、ターゲットとしている業界は相当の収益を上げられるほどにはまだ準備ができていない。あるいはそのビジネスモデルはまだ成熟していない。

5. GoogleがSnapchatを買収する

私はどうしても、あのGrinchのようなクレイジーな予測を1つせずにはいられなかった。だから、Googleが意味のある存在であり続けるためにSnapchatを買収すると予測した。同社はまだソーシャル、そして自動運転車が未来の存在になるとは信じていないが、Googleのコアである広告エンジンは現在、FacebookのMessenger、Instagram、WhatsAppやコアとなる事業からの脅威を受けている。次世代のオンラインユーザの間で高まるFacebookの影響力を凌ぐためにも、Googleは若い力を受け入れなければならない。

あなたは2016年をどのように予測するだろうか? あなたの考え方やフィードバックを添えて気軽にコメントを送ってほしい。ハッピーニューイヤー!

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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VentureBeat ゲストライター

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VentureBeat へのゲスト寄稿の翻訳です。

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