IoTスタートアップのNeuraが1100万ドルを調達ーーデジタルアイデンティティのプライバシー保護を目指す

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<ピックアップ>Neura raises $11 million to create digital identities from consumers’ connected lives

IoTスタートアップ Neura が、1100万ドルをシリーズAラウンドで調達した。今回のラウンドは、AXA Strategic Ventures と Pitango Venture Capital が主導しており、中国の大手PCメーカーLenovoも参加している。

Neura は2013年に創業。UpWest Labsというイスラエルのスタートアップを対象にしたシリコンバレーのアクセラレータに参加し、現地で創業した。2014年には、200万ドル調達している。

Neuraは、ネットに接続されているデバイスの動作をパーソナライズできるプラットフォームで、様々なデバイスやソフトウェアと統合することができる。アプリは、Android版がリリースされており、iOS用アプリもβ版テストを終えようとしているところだ。

PC、スマホ、ウェアラブルなど多くのデバイスがネットに接続するようになり、その数が今後も成長し続ける中でIoTの分野は大きな注目を集めている。一方で、『CES2016 は「世界最大の安全性の低いデバイスの展示会」だった』でも指摘があった通り、大きな課題の一つがセキュリティだ。

そんな中、Neuraは「ユーザーのアイデンティティは製品ではない」「ユーザーのデジタルアイデンティティを安全なウォレットに保存し、指定されたユーザーしか管理できないようする」と述べ、プライバシーを重視する姿勢を前面に掲げている

マッキンゼーの分析によれば、世界的なIoT業界の規模は2025年までに11.1兆ドル相当になると予測されている。今年のCESで披露された製品を見ても、IoT製品の成長は目立つ。一方で「あらゆるモノがつながっている世界」で、セキュリティやプライバシーをいかに管理するかという課題も残っている。Neura によって、その仕組みがいかにユーザー寄りに進展するだろうか。

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via. VentureBeat

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