企業のストーリーテリングをサポートする「PR Table」がWantedlyと提携、採用広報面を強化

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2.TOPページ_PR Table

企業や団体が自分たちのストーリーを伝えていくためのサービス「PR Table」が、Wantedlyとの提携を開始した。PR Tableのユーザたちは、ストーリーを伝えつつ、採用広報も可能になる。

Wantedlyと連携するのは2点。Wantedly APIを活用した各ストーリーの最後に「話を聞きに行く」ボタンが設置と、各企業ページに対するWantedlyへのリンクの設置だ。

1.話を聞きに行きたいボタン_PR Table

3.ストーリールーム_PR Table

PR Table代表取締役の大堀航氏は、今回の提携に関してこう語る。

大堀航氏「PR Tableに掲載されたストーリーを見て、そのまま採用につなげることができます。採用する側だけではなく、応募する側にもメリットがある。また、Wantedly上で、どのストーリーから応募者が来たかが確認できるため、直接会った際にどのレベル感で話せばいいのかもわかります」

プロダクトの開発秘話のようなストーリーを伝えながら、採用につなげられる、と大堀航氏は語る。PR Tableは、ストーリーの作成代行も行いつつ、プラットフォームの運営を行っている。昨年10月のリリースから3ヶ月ほどが経ち、反響が出ている。

大堀航氏「会社では、他の部門が何をしているのかといったことが可視化されていないことも多い。また、成長途中の企業では、思いや会社の考えを言語化していないこともあります。そういった企業にPR Tableを使ってもらい、ストーリーを納品することで初めて言語化が進んだという事例もあります。

また、納品したストーリーが良い叩き台となり、会社内で議論ができたという例もありました。今後も、積極的にストーリーテリングのサービスだと言っていきたいと考えています」

今後、PR Tableはストーリー作成の回数を増やしながら、ストーリー作成ツールやストーリー作成のためのマニュアルのブラッシュアップに取り組み、ストーリーの質を落とさずに、量産できる方法を模索していく方針だ。

大堀航氏「ストーリー作成画面に、もっとこだわっていきたいと考えています。今後は、トラフィック分析機能の提供も予定していますし、ゆくゆくはAPIの提供もしていきたいと思います」

「ストーリーテリング」という領域に取り組んでいくにあたって、PR Tableはコミュニケーションストラテジストの岡本純子氏と顧問契約を結んだ。同氏は、『米国ブランドジャーナリズム最前線「プレスリリースからストーリーへ」』 、『米国PRのパラダイムシフト「ブランドジャーナリズム」とは何か?』といった連載をしている人物だ。

「ストーリーテリング」という新しい領域を開拓しつつ、プラットフォームとして成立するよう機能やシステムの改善を行うのは骨が折れる。だが、たとえ大変な道のりであっても、「自分たちの軸はブラさない」とはっきり宣言するPR Tableのチームのこれからに期待したい。

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