写真素材クラウドソーシング「INSTAMODEL(インスタモデル)」のレモネード、サムライインキュベートから資金調達しサービスを正式ローンチ

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オンデマンド型写真素材クラウドソーシング・サービス「INSTAMODEL(インスタモデル)」を展開するレモネードは今日、サムライインキュベートからシードラウンドで資金調達したと発表した。調達金額は明らかにされていない。なお、この調達とあわせ、 INSTAMODEL のサービスを正式に開始した。

INSTAMODEL はウェブサイトやモバイルアプリを運営する企業が、安価で容易に写真素材をクラウドソーシングできるプラットフォームだ。既定の選択肢の中から素材を選ぶストックフォトと異なり、ポーズや画角などを発注主(=クライアント)が自由に設定できるのが特徴。写真を撮るクラウドソーシングユーザ(=撮影モデル)は、主にスマートフォンの背面カメラを使い、三脚を使ったり誰かに頼んだりすることで自らを撮影し、専用アプリで写真を INSTAMODEL に投稿する。撮影した写真が発注主に採用されれば、INSTAMODEL が一定の手数料を差し引いた後、撮影モデルにギャラが支払われるしくみだ(ギャラは、クライアントが自由に設定)。

ストックフォトでは、目当ての写真を探すのに時間を要することがあり、必ずしも意図したポーズや画角が見つかるとは限りません。また、人気の高い写真などは複数のサイトで重複して利用されているケースがよく見受けられます。(レモネード代表取締役社長兼CEO 石橋尚也氏)

ニュースサイト、バイラルメディア、オウンドメディア、コーポレイトサイトなど、ストックフォトが利用されるシーンはさまざまだが、これらのメディアは同時に企業のブランドイメージを担っていることが多く、出会い系サイトなどで頻繁に利用されるストックフォトとの重複を避けたがる傾向があるのだという。同じ人物や風景の写真は、ユニークなブランドイメージの形成を阻害するからだ。

INSTAMODEL では、既にいくつかの雑誌サイトやキュレーション・メディアをクライアントに確保しており、他方、撮影モデルには一般からのユーザ募集に加え、プロのモデルを目指す女性らをスカウト/オーディションし INSTAMODEL 公式モデルとして採用している。現在のところ、クライアントが発注してから採用候補となる写真が集まるまでに1日程度を要しているが、石橋氏はユーザを増やすことで、これを数時間程度にまで短縮していきたいとしている。

レモネードを創業した石橋氏は、これまでウェブサイトの制作会社でサイト制作やインターネット広告の営業部門に従事。Facebook 広告に軸を切り始めた中で、利用する写真素材の選択肢に限りがあることに問題を感じ、INSTAMODEL を立ち上げた。レモネードは2015年12月の設立で、現在 CEO の石橋氏と CTO の佐藤大輔氏の2人のチームメンバーで構成されている。今後1年間で、INSTAMODEL の撮影モデルの登録者数3万人、取扱案件数1万件を目指している。

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INSTAMODEL のモデル(=撮影者)向けオーディション・アプリ

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