#2015bestnine で世界を魅了したLIPが、感性でユーザをマッチングするアプリ「nine」を世界同時リリース

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2015年末に #2015bestnine というキャンペーンが世間を席巻したのをご存知だろうか。2015年に Instagram に投稿した写真の中から、Like 数の多かった写真を9枚集めてコラージュし、それをユーザが Facebook など自身のタイムラインで共有できるこのサービスは、瞬く間に世界のセレブリティに浸透し、Taylor Swift、Justin Bieber、Michelle Obaba 大統領夫人、大統領候補の Donald Trump 氏をはじめ、年末の7日間で世界の約1,500万人が利用した。

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多くのセレブリティが参加した #2015bestnine。

#2015bestnine を仕掛けたのは、LEMON5PM といったマッチングアプリで知られる日本のスタートアップ LIP で、実はこの #2015bestnine 自体、彼らの新たなアプリをプロモートするためのティザーキャンペーンだった。そして今日、そのアプリ「nine」が日本を含む全世界でリリースした。iTunes AppStore からダウンロードできる。#2015bestnine キャンペーンが功を奏し、nine の本リリースを迎える今日の時点で、すでにニューヨークやロサンゼルスを中心に13万人のユーザを擁している。

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nine は Instagrammer を対象としたユーザのマッチングアプリで、ユーザの Intagram のタイムラインの中から、過去1年間で Like 数の多かった写真を9枚集めて、そのユーザのプロフィール画面を生成。他のユーザは、nine 上に表示される各ユーザのプロフィール画面を見て、つながりたい場合は右へ、パスしたい場合は左へ、Tinder ライクな操作を続けることにより、感性のあった者同士がつながれるアプリだ。

左からLIP代表取締役社長 松村有祐氏、LIP取締役 関口舞氏
左からLIP代表取締役社長 松村有祐氏、LIP取締役副社長 関口舞氏

人物の〝なり〟と性格を9枚の写真で表現するというシンプルさがウケて、ユーザの事前登録は毎日伸びており、取締役副社⻑の関口舞氏によれば、この種のサービスには珍しく、全ユーザの75%を女性が占めているのだそうだ。Instagram のユーザのデモグラフィックが比例する形で、現在の国別のユーザ分布は、1位がアメリカの40%、ついでインドネシア、イギリス。Android シェアの大きい国にもユーザが多いことから、2月中には Android 版アプリをリリースする予定している。

すごく楽しいアプリなのだが、ビジネスモデルの方はどうなっているのだろうか。共同創業者で代表取締役の松村有祐氏に聞いてみた。

月間で $9.99 か 1,200円を払ってもらうことで、プレミアムプランを用意しています。プレミアムプランでは、Unlimited Likes、Neighborhood Discovery、Unlimited More Photos の3つの機能が使えるようになります。

Unlimited Likes や Unlimited More Photos は、フリーミアムの状態で設定された以上のバリエーションの中から写真をユーザが表示できる機能、また、Neighborhood Discovery は通常半径50km以内のユーザ同士がマッチングされる仕様が、同じ市や区といったエリアでマッチングされるようになる機能だ。LIP では今後、運用状況を見ながら、これらの設定値やプレミアムプランの内容を柔軟に変更したいとしている。

LIP は2014年11⽉の創業。2015年11月には、サイバーエージェント・ベンチャーズ、ベンチャーユナイテッド、インキュベイトファンド、プライマルキャピタル、千葉功太郎氏より資⾦調達を実施している。

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