マイクロソフトが入力予測キーボードアプリ「SwiftKey」を買収

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<ピックアップ>Microsoft confirms it has acquired SwiftKey, creators of the predictive mobile keyboard app

マイクロソフトが、キーボード入力予測アプリを開発するロンドン拠点のスタートアップ「SwiftKey」を買収した。ここ数日この件についての報道が注目を集めていたが、昨日正式にマイクロソフトが買収を発表した。買収額は非公開だが、Financial Timesの2日の報道によれば買収額は約2億5000万ドルほどと見られている。

SwiftKeyはユーザーのライティングスタイルを時間と共に学習し、ユーザーが次に打つワードを予測するアプリだ。また、ユーザーについて学習したことをクラウド上で同期するため、SwiftKeyを使うプラットフォームの数が多いほど、アプリはスマートになる。

そのキーボードとSDKは、3億台以上のAndroidとiOS端末で使用されているという。SwiftKeyの推測では、これまでユーザーが保存したキーストロークは10兆近く、100言語に上るという。Andoroid版のローンチは2010年であり、iOS版のローンチからはまだ2年も経っていないという浅い歴史を考えると、急速な成長を遂げてきたことが分かる。

また、SwiftKeyはイギリスの著名な理論物理学者であり、筋萎縮性側索硬化症(ALS)によって筋力が低下しているスティーヴン・ホーキング氏のために2年近くテクノロジーの開発を進めたことでも知られる。最終的にホーキング氏はコミュニケーション速度を2倍近く速めることができるようになった。

同社のクラウドファースト、モバイルファーストのアプリは、人工知能、機械学習、自然言語処理の技術が駆使されている。マイクロソフトが今回の買収を通じて獲得したいのは、まさにこうしたテクノロジーなのだ。

via VentureBeat

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