気になる記事を保存できる「あとで読む」サービスとして知られるアプリ「Pocket」が、無料ユーザー向けに記事タイプの広告(スポンサー記事)の配信を開始すると発表した。
ファウンダーでありCEOのネイト・ワイナー氏は、ブログ上でスポンサー記事の開始について発表。まずは緩やかかつ小規模に、スポンサー記事の配信をスタートしたいと述べている。
また、今回の配信にあたって、次の点を重視したいと強調している。
- 高品質:Pocket の使い心地が損なわれないようにユーザーが自然に感じるような形で、かつユーザーの興味に合った内容のものを配信する。
- 透明性:スポンサー記事であることをはっきりと明示する。
- フィードバックを歓迎:スポンサーによるコンテンツを改良していきたいので、フィードバックを歓迎する。
- ユーザーがコントロールできる:気に入らないスポンサー記事をユーザーは非表示にできる。また、フィードバックを受け付ける。
- プライバシーを守る:スポンサー企業がユーザーのデータにアクセスすることは決してない。
2007年にスタートしてから長年無料でサービスを提供してきたが、2014年にはオフライン表示などの機能を提供する有料のPocket Premiumをスタートさせた。今回のスポンサー記事の配信開始は、Pocket Premium のローンチに並ぶ大きな決断だ。
なお、ワイナー氏によれば、過去3年間で2200万のユーザーが20億の記事をPocketに保存しているという。昨年4月には700万ドルを調達しており、これまでの調達額は1450万ドルになる。
Members
BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。無料で登録する