僕がいま16歳だったら

Hiro Maeda by Hiro Maeda on 2016.2.6

hiroHiro Maedaはグローバルに戦うスタートアップに投資を行うファンド「BEENEXT」のパートナー。世界進出を目的としたスタートアップ育成プログラム「Open Network Lab」の創業メンバー。ツイッターは@DJTokyo。彼の視点が綴られるブログには示唆が多く、より多くの人に伝えるため転載を許諾してもらった。元記事はこちら

これからの世界は、今まで以上にたくさんの「機会」に出会うチャンスがある ー インターネット人口も30億人を超えて、様々な分野でイノベーションが加速していて、より簡単に世界を渡り、繫がることができ、より自由に自分の生き方を選択できる時代にいる。

そんな時代の中で、「僕がもし、今16歳だったら、この先に起こり得る機会を見据えて何を勉強して、どんな経験を積んでいくか」。今回は、このテーマで書いてみることにした。

というのも、最近、大学に入る前後の学生から、進路やキャリアに関する相談依頼が増えているからだ。16歳といえば、そろそろ進路を決めて、大学に行くべきかそのまま就職するべきか、大学に行くとしたら何を勉強するか、そしでどんなキャリアを積んでいくかなどを考えても良い時期。実は僕の答えは毎回同じような内容になることが多くて、同じような悩みを持っているほかの学生の皆にとっても参考になればと思い、まとめてみることにした。

これはあくまでも僕の視点からの話しで、テクノロジー分野に偏っている面がある。もちろん、この他にも沢山の機会や選択肢はあるし、これが自分に合うかどうかは、読んでみたうえで自分で判断してもらえればと思う。

チャンス

チャンスは、いつ現れるか分からない。大学在学中かもしれないし、大学行く前に現れるかもしれない。でも、もっと後に大きなチャンスが現れる人がほとんどだろう。重要なことは、いつチャンスが現れた時にも、すぐに行動に移せるようなスキルを身につけて経験を積んでいくことだ。まずは、学ぶことに専念して、いろいろな人と出会える大学に行くことを勧めたい。

プログラミング

できるだけ若いうちに、プログラミングを学び実践経験を積むべき。世の中のほとんどの産業は、ソフトウェアによって動いているといっても過言ではない。ソフトウェアがまだ行き渡っていない分野も、全てとは言わずとも、いずれソフトウェアによって食いつくされる時代がくるだろう(ソフトウェアは世界を食い尽くしている)。

そう考えた時、とてもシンプルかつ大胆な答えに聞こえるかもしれないが、時代を動かしていくためには、プログラミングができるのは圧倒的な武器となるはずだ。

組み合わせる専門学

プログラミングを学びつつ、もう1つの学問を専攻すると良い。 この組み合わせが、後に周囲との大きな優位性に繋がって、「機会を掴む」だけでなく「生み出す力」が備わる。僕が考える、今後多くの機会が生まれそうな分野としては、癌研究、遺伝子学、機械学習、ロボティクス、熱力学、量子物理学などと言ったハードサイエンスの分野。

ハードサイエンスは、難しいコンセプトを理解し、学ぶ必要があるので、起業家にとって最も重要な要素の1つ「学ぶ力」を身に付けることができるのもメリットだ。実際、社会人になってからのほうが学校に在籍している時よりも学ぶことが多いので、若いうちにできるだけ学習能力を身につけておくと良い。

伝える力

今、自分が若い時に最も磨けば良かったと思うスキルが、「伝える力」。どれだけ良い考えやアイデアを持っていたとしても、それを周りの人に正確に伝えられなければ意味がない。

「伝える力」は、人を巻き込む力と人を動かす力にもなるので、起業家やマネージャーには絶対的に必要な力だと思う。この力を養うには、イベント運営や部活、インターンシップなどを通して実践経験を積むと良い。

英語

グローバルの舞台で戦うためにも、海外との連携のチャンスを逃さないためにも、「英語力」が必要不可欠なのは、言うまでもない。できれば、海外留学をすると良い。自分が知らない場所や文化を学んで、その環境に適合していく経験は本当に貴重だ。世界を相手に関係づくりをしていくとき、言葉はもちろんのこと、相手の文化もよく知ることができれば、より親密な信頼関係を築くことができるだろう。

以上が、僕が高校卒業後の進路について悩んでいる学生に勧めていること。これらのスキル、知識と経験を得ることができれば、テクノロジーと時代の変化に適応することができ、また、大きな機会を得るチャンスを逃さず見つけて、モノにする力が備わっていくだろう。

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Hiro Maeda

Hiro Maeda

インド、東南アジア、日本、アメリカを主な対象とし投資活動を行うグローバルファンド「BEENEXT」パートナー。2010年にデジタルガレージ、カカクコムと共同で世界進出を目的としたスタートアップ育成プログラム「Open Network Lab」を立ち上げたのち、BEENOSのインキュベーション本部長として、国内外のスタートアップ支援・投資事業を統括。世界中で100社以上に投資をし、2016年にはフォーブズアジア、ベンチャーキャピタル部門の「30 Under 30」に選出される。

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