アメリカで現在8店舗展開する会員制オープンアクセス型DIY工房「TechShop」が、富士通と提携して、日本に上陸。2016年2月18日より東京・赤坂のアーク森ビルにて、プレオープンする。
TechShopは、レーザーカッターや3Dプリンター、裁縫用ミシン、木材や金属の加工機器などの本格的な工作機器を備えることにより、アイデアをカタチにすること(プロトタイピング)を容易にし、米国におけるメイカームーブメントの潮流を創った。
その日本拠点のプレオープンに先立ち、1月26日から30日まで内覧会を開催、その様子の一部を紹介する。
TechShop Tokyoの敷地面積は1200m、最大天井高は8mという巨大な空間に米TechShopと同等の50種類(3Dプリンタ、レーザーカッター、マシニングセンタ、溶接、CNC、ワイヤーカッター、基板加工機、ミシン、UVプリンタ、ペイントなど)もの工作機器を設置する。
スペース内には、金属加工、溶接、木工、樹脂加工、テキスタイル、カラーリングなどのエリアが設けられている。
合計5台のレーザーカッター(トロテック/Speedy300とSpeedy400)を備える。レーザーカッターは最も利用率が高いマシンのうちのひとつだ。
ローランドDGのUVプリンター(LEF-20)が一台。立体物にもプリントできるUV硬化インク使用のダイレクトインクジェットプリンター。木材、アクリル、金属など、さまざまな素材への印刷が可能。
3Dプリンターは全部で4台設置(ストラタシス Replicator、マイクロボード H800 AFINIA)され、はんだこても完備。
金属に彫刻ができるメタル彫刻機。(ローランドディージー MPX-90)
テキスタイルエリアには、勝て用から工業用のミシン、刺繍用ミシン、キルトマシン、編み機などが揃う。
布など、様々な素材に印刷できる大判プリンター(武蔵工業 VJ1617)。
ブラザーの刺繍ミシン(PR1000e)。
とにかく広いワークスペースも用意されている。
木工エリアには、大きなCNCマシン(ShopBot)、マシニングセンタ(木工用)、CNC木工旋盤、ボール盤、バンドソーなどが備えられている。その気になれば本格的な家具も制作できる。
複雑な3次元加工を実現するCNCターニングマシン(旭川機械工業製)で、複雑な木工小物も制作できる。
金属加工エリア。フライス盤、旋盤、マシニングセンタ(金属用・樹脂用)、ボール盤、バンドソー、ワイヤーカット、ベンダー、グラインダー、メタル彫刻、定盤を備える。
道具や素材などを収納できるロッカーも完備。製作中の作品などを置いておける(有料)。個人会員だと、月間利用で18500円(年間198000円)、1日利用で4500円。
その他入会手数料(3000円)や、工作機器の基礎トレーニング受講料(4000円)などが設定、法人会員コースもある。営業時間は10時〜23時。
2016年2月18日より東京・赤坂のアーク森ビルにて、プレオープン。グランドオープンは4月1日を予定している。
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