バターフィールド氏が語る「Slack成功の秘訣」とは

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<ピックアップ> The CEO of $2.8 billion Slack says it has one big advantage over Facebook or LinkedIn

デイリーアクティブユーザーが230万人突破、サービス開始2年で急成長中のコミュニケーションツールと言えばご存知Slackですが、その成功の秘訣について創業者兼CEOのステュワート・バターフィールド氏が言及しているという記事がありました。彼がWall Street Journalのインタビューに対して答えたもので、こちらに引用させていただきます。

「You know when you tap the Slack icon, it’s all the people you work with and it’s only the people you work with,” (中略)”And that’s a big advantage. People forget that’s why they like it, to a certain extent.」(Slackのアイコンを叩くと、いつも一緒に働いてるみんながいるだろ?そこには自分と一緒に働いてる人たちだけしかいないんだ。それこそが一番のアドバンテージなのさ。みんなどうしてこいつが好きなのかその理由を忘れてるっぽいけどね)

会社やプロジェクトを単位とする新しいサイズ感のコミュニティ空間ってことですかね。

先日もある起業家さんとお話をした際、インターネットが大きくなりすぎて逆に窮屈な印象がある、という主旨のことを話していました。少し変わった発言をしたからといって一斉に叩き出すアレです。彼はfacebookもTwitterもある今だからこそ、もう少し人間の関係性を感じられる狭い範囲のインターネットを作るべき時に来たんじゃないかと。

Slackは確かにビジネスで使うツールですが、その昔に会社で使ったいわゆる「イントラネット」的な堅苦しさはありません。適度に外部に解放されていて、例えば私たちはTrelloと連携してタスク管理したりしてるんですが、そこには外部のサポートメンバーが入っていて、Trello経由でSlackにその状況が通知されたりします。

なんていうのですかね、味気ない会社の掲示板というよりは、有機的なコミュニティっていうイメージでしょうか。文字にするのが難しいですけど。

人間が許容できるコミュニティの範囲ってあると思うんです。Slackはシンプルなんだけど、その範囲をうまくコントロールできるというか、それぞれのプロジェクトやチームにあった形で作ることができる。バターフィールド氏がよくいう「ノイズ」が少ないことで、コミュニケーションすべき人との時間や情報が上手にフィルタされるんですよね。

一方でじゃあSlackだけで事足りるかというとやはり無理で、外部とのやりとりについてはFacebookのメッセンジャーやメールも使うし、やはりそこは使い分けが必要だったりします。

確かにチャットやビジネスコラボレーション系のツールは沢山ありますが、この「コミュニケーションの範囲」という視点でもう一度探してみると案外エアポケットのようなスペースを発見できるかもしれません。

via Business Insider

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