手持ちの洋服サイズを登録するだけでぴったりサイズがわかる「unisize」、導入する夢展望のCV%は2.5倍に

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皆さんは、どれだけ頻繁にオンラインで洋服を買いますか?ネット通販は数年前に比べて普及を見せるものの、13兆円のアパレル市場にオンラインが占める割合は1.2兆円にとどまります(ZOZOTOWN調査)。洋服を気軽にネットショッピングできない理由に、サイズ不安があります。サイズ感はブランドやアイテムによって異なるため、購入に迷いが生じてしまいます。

サイズ不安の解消でCV%は2.5倍

そんなサイズ不安の解消を試みるASPサービス「unisize(ユニサイズ)」が本日リリースされました。ユーザーに合うサイズをレコメンドしてくれるユニサイズは、既に女性向けファッション通販「夢展望」に導入されています。数ヶ月間にわたる夢展望の試験運用期間では、ユニサイズを使ったユーザーのコンバージョン率は、使わないユーザーに比べて2.5倍でした。また、平均購入単価も1.3倍に増えています。

夢展望の個別の商品ページのサイズ表記の辺りにあるみどり色のボタン。自分に合うサイズを知りたいユーザーは、このボタンを押下した先で普段よく着るブランドを入力します。現在は、約500のブランドから探すことが可能。その後、例えば、ベネトンのTシャツはSなど洋服のカテゴリーで自分のサイズを登録し、他にも体型や身長、年齢などを入れます。すると、今検討しているアイテムでちょうど良いサイズを教えてくれる仕組みです。

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ぴったりなサイズを教えてくれるだけでも十分助かりますが、ユニサイズでは、他のサイズを選んだ時の着心地や見た目もわかります。例えば、上記にあるようにワンピースでLLサイズをおすすめされた場合。サイズをLLからLに変えてみることで、Lがどのくらいきつくなるのかを教えてくれます。ニットなど、ぴったりより大きめサイズでカジュアルに着こなしたいといった場合のサイズ選びにも便利です。

上記の流れで一度特定カテゴリー(トップス、スカート等)のアイテムサイズを登録したら、その後はサイト上で見るそのカテゴリーの全商品に関しておすすめサイズが表示されるようになります。今後は、ユニサイズを導入しているサイトで横断的にこの仕組みを使えるようにしていく予定も。アパレル系オンラインショップの運営に特化した代理店などと協議し、いっきに導入サイト数を増やしていく考えです。

ラグビー選手体型から生じるサイズ不安

中央が柄本さん(CEO)、左が 山崎さん(取締役)、右が水澤さん(CTO)
左から順に、山崎さん(取締役)、柄本さん(CEO)、水澤さん(CTO)

ユニサイズのリリースについてお話を伺ったのは、運営会社「Makip(メイキップ)」の代表取締役の柄本真吾さんです。セプテー二で働いていた元同僚の山崎慎一さんと水澤竜太さんとの3人で、2015年2月に会社を設立しました。現在は、創業メンバーを含む4名から成るチームです。

柄本さんはラグビーをやっているため、しまったウェストにがっしりした足という体型。オンラインショップで服を選ぶ時に、ウェストに合わせて買うと腿がつかえてしまって履けないし、腿に合わせてしまうと今度はウェストがぶかぶかになってしまう。サイズが合わないことが続き、通販でパンツを購入することは半ばあきらめていました。

創業メンバーは3人ともファッション好きで、また揃って柄本さんと同じような経験があったため、それを解消する方法としてユニサイズというソリューションにたどり着きました。

「おしゃれな人は、服選びのセンスがいいだけではなく、自分に合ったサイズを着こなしています。どんなにいいものも、サイズ感が合っていないとかっこよくありません。自分の身体にあった洋服を買ってもらえるサービスを提供すれば、きっと人が集まって、ネットでものを購入しやすくなるはずだと考えました」

ピンポイントなサイズ比較ができるクローゼット機能

さまざまなアイテムのおすすめサイズを教えてくれる「unisize(ユニサイズ)」
ユニサイズの身体情報・特徴を入力する画面

まだサービスを開始したばかりのユニサイズですが、今後の構想として、今年6月〜7月にはメディア事業の展開、また今夏頃を目安にクローゼット機能のリリースを予定しています。

現在のサイズ比較は、特定のブランドの特定商品のサイズの中央値をとることで実現しています。でも、購入を検討しているスカートはタイトスカートかもしれないし、スリムフィットなシャツかもしれない。ユーザーが特定のアイテムをクローゼットに登録することで、よりピンポイントなサイズ比較を可能になっていくはずです。

ユニサイズの使い方については、以下の動画をご覧ください。

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