億万長者やエリートスポーツ選手が最高のパフォーマンスを見せる8つの方法【寄稿】

ゲストライター by ゲストライター on 2016.3.9

Benjamin-HardyBenjamin Hardyさんによる寄稿記事です。3人の素晴らしいお子さんの父親で、現在は組織心理学の博士号を取得するために猛進中。eBook「Slipstream Time Hacking」の著者。Twitter アカウントは、@BenjaminPHardy。本記事は、Mediumへの投稿記事を許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。


Elon-Musk-Benjamin-Hardy

「並」の時代は終わった。

中間層はすべて溶けてなくなり、君には2つの立ち位置が残された。トップに立つ少数になるか、二流のその他大勢にとどまるか。

テクノロジーとの関わり方次第で、それは想像もつかなかった機会や成長をもたらすか、または君を二流の裏側にとどめることになる。Cal Newportが、新作「Deep Work: Rules for Focused Success in a Distracted World」で語っているように、

「深みのある仕事をこなすための能力は希少化するとともに、私たちの経済におけるその価値を高めつつある。その結果、このスキルを育み、それを自らの仕事の中核に置くことができる者は、繁栄するだろう。」

成功が、今ほど手の届くところにあったことはかつてないだろう。そのため、私たちは甘やかされ、怠惰になっている。しかし、これから紹介する8つの戦略はそのアプローチを揺さぶり、より意識が研ぎ澄まされたレベルで仕事と人生に取り組むよう、君に対して挑戦するものだ。

では、さっそく始めよう。

1.「うつくしくない」動きを恐れるな

ここ最近まで、とあるチェスの戦略は、世界のエリートにとって疑われることのない教義だった。それは書籍に記され、将来を有望されるすべてのパダワン学習者に教えられた。

しかし、コンピューターがトッププレーヤーを首尾一貫して負かすようプログラムされてからというもの、これらの戦略の有効性が疑われるようになった。コンピューターの戦略を分析しながら、プレーヤーはコンピューターが時に選ぶ「うつくしくない」一手に感嘆し、驚かされてきた。それは、訓練を受けたチェスプレーヤーが決して選ぶことのない一手で、一般常識を完全に覆すものだと言える。

技巧や美学に戦略を導かれるのではなく、コンピューターの力づくな計算は、すべてのポジションを完全に分析することを可能にする。コンピューターによって驚くべきインサイトを学んだことで、チェスプレーヤーは長きに渡って持ち続けてきた推測に懐疑的になることを余儀なくされている。

世界チャンピオンのMagnus Carlsenが、Business Insiderのインタビューにこう答えている:

「本に教えられたことに頼ってはいけないーそれが良いことでも悪いことでもーそこには常に例外があるし、すべての状況は異なるからだ。

何かが良くないように見えても、何かが違うと思っても、計算してみるとうまく行ったりする。それは、僕たちにちょっぴり先を見るように仕向けているのだ。本が教えてきたことから目をそらしてみるようにと。それは、僕らにルールを破ることを強いてくれる。」

君が仕事でどんな分野に身を置いていようとも、そこには君の思考を導く、作り固められた常識が存在する。「ベストプラクティス」だと考えられるルールが。しかし、人生(そしてチェスも)は乱雑で複雑で、すべての状況はその時々で文脈解析を要するようにできている。

君の状況に適していることは、僕の状況には適していないかもしれない。

例えば、多くの人にとって、なぜ僕が博士号を必要とするのかは謎だと思う。彼らは、これを「うつくしくない」一手だと考える。もしかすると、僕が目指していること自体がうつくしくない一手なのかもしれない。しかし、僕の状況と自分の試算によると、それは強固で戦略的な決断でしかない。

そこには常に例外がある。

君の決断がどう受け止められるかについて頭を悩ますより、自分に可能な限りの最良の決断をすればいい。それが標準的なものでも、例外的なものでも。君の計算は間違っていないだろうし、またチェスのコンピューターのように「過去を振り返ると、点と点は繋がる」だろうから。今、多くの人にとってうつくしくないことが、最後には君の勝利に繋がるはずだ。

2.点差が大きくないことに気がつく

スポーツを含むあらゆる競技において、ゲームが僅差であればあるほど、人は最高のパフォーマンスを見せる。だから、あっと言わせる魔法のようなプレイは、ゲームの終盤に起きる。例えば、ゲームが残り30秒になったタイミングでタッチダウンが起こるような。しかし、競争がどちらか一方に圧倒的に有利な時、両者とも接戦している時ほどの努力やエネルギーを見せることをしない。

大差をつけて勝っている時、だらしなくなり自信過剰になることはいとも簡単だ。大差で負けている時、あきらめることも簡単だ。

悲しいことに、同じ分野にいるトッププレーヤーのことを、君は「まったく違うレベル」にいる人間だと捉えているだろう。でも、そう考えてしまう時、君はよりレベルが近い相手と競争する時の激しさを失ってしまっている。

自分の思考を高める時、そしてトップレベルの人間と同じレイヤーで自分のことを捉える時、一時、不死身だとすら思っていた彼らも自分と同じように失敗し、同じ人間であることに気づかされる。そして何より君は、彼らをも追い越す切迫感を持って取り組むようになる。

ゲームは僅差だ。ゲームは僅差だ。

3.より少ないもので多くを成し遂げる

私たちは皆、インプットすることに中毒になっている。活気を失った残念なパフォーマンスを維持するためでさえ、認知依存性を必要とする文化が形成されてしまった。

例えば、人は頻繁にカフェインを摂取している時のほうがパフォーマンスが高いと考えているが、実際にはそんなことはない。ただ単に、「常」の状態に戻るためにカフェインを使っているにすぎない。それが習慣になっているため、カフェインを摂取しない時、私たちのパフォーマンスは低下し、能力が下がる。

また別の例に、現在展開されているKickstarterキャンペーンがある。じゅうたん式のアラームで、ベッドから出てそれに立たないことには目覚ましが止まらない仕組みになっている。賢くて面白いアイディアではあるが、個人的には、朝起きるためにじゅうたんに頼りたいとは思わない。

私たちは、継続的なトレーニング、精神的な保証、外的な後ろ盾といった依存を越えて動くことができる。行動が起こされる対象になるのではなく、自ら行動することを習得できる。

事業を始めるために、最高のソフトウェアなど必要ないはずだ。または、ギターを習うために最高のギターも必要ないはすだ。Jason FriedDHHが「Rework」で述べているように、

「ギターの教祖は、「トーンは君の指に宿っている」という。君は、Eddie Van Halenが使うのと同じギター、ペダル、アンプを買うこともできる。でも、君がプレイする時、それは君の音楽にしかならない。

同じように、Eddieが中古品店でイケていないStrat/Pignoseのセットアップにプラグしたとしても、音色でEddie Van Halenがプレイしていることがすぐわかるはずだ。華やかなツールは足しにはなるかもしれないが、実際のところ、トーンはいつでも君から奏でられる。

アマチュアのゴルファーは、高価なクラブが必要だと思い込んでいる。でも、肝心なのはスイングであって、クラブそのものじゃない。Tiger Woodsに安いクラブを渡したとしても、彼は君に勝つだろう。」

依存性から解放されよう。スポーツギアは忘れて、ただ走りに行ってみればいい。「Ruggie」を使わずに起きる努力をしてみればいい。カフェインなしで、まずは1日すごしてみればいい。自分を「インスパイア」することなく、生み出してみればいい。

より少ないもので多くを成し遂げよう。

4. 自分の責任を増やす

Uncle Benは、昔、Peter Parkerにこう言った。「すさまじい権力には、すさまじい責任が伴う」と。残念ながら、彼はそれを逆さに理解していた。

責任に伴う制限は、君の発想をよりクリエイティブにしてくれる。責任が、君をより高めてくれる。僕自身、3人の養子の親になることが自分の生産性を高めてくれるとは思ってもみなかったが、事実そうだった。僕の失敗が及ぼす影響範囲は、もはや僕だけに止まらない。

Dan Sullivanが言ったように、「失敗の危険を身近に感じるとき、私たちは油断がない状態にある。最高の成長は、油断がなく、恐怖に怯え、努力している時にこそ起きる」

同様に、チェスプレーヤーもまた、すべてのものがかかっている肝心な時にこそ、最高の力を発揮する。家族を養うために稼がなければいけないなら、君はそれをやる。それが生死にかかわることなら、君は何だってやる。君のビジョンが抵抗し難いものなら、君は注意の妨げになるものを避けて進むことができるだろう。

正しい責任のあり方をとることで、人生をやりやすい「簡単モード」に切り替えることができる。これは、緊急性と死に物狂いという、やる気のステロイドを打つようなものだ。

健康的になろうと必死な時、君は食生活を見直し、運動もする。そこに言い訳の余地はない。同様に、成功するために必死な時、自分の技術を磨くことの方が、意味もなくFacebookを流し見することより圧倒的に魅力的に感じられるはずた。

5. すべての億万長者に共通する秘訣

あなたの夢が大きければ大きいほど、あなたのチームの重要性は増す。ーRobin Sharma

Charfenコンサルティングサービスの創業者で、EPTの創業者であるAlex Charfen氏によると、億万長者にひとつ共通点があるとするなら、それは彼らに落ち着きと ゆとりがあることだと言う。

ここでいうゆとりがあるというのは、何も彼らが楽なスリッパを履いて過ごしているということではない。彼らが自ら手を動かすのは、自分たちが最も長けた分野でのみに限られる。この状況を可能にするために、彼らは残りの部分を任せられるチームを作っている。

これを聞くと、多くの人は最初、「そりゃそうだ、なんたって億万長者なんだから」と反応する。しかし、これこそ、彼らが億万長者である理由なのだ。

Charfenが20代だった頃、彼は億万長者の友人の家に呼ばれ、そこに2人のスタッフと、運転手を含む30人から成るチームが働いていることに驚かされた。Charfenは友人にこう聞かざるおえなかった。

「1日をやり過ごすのに、こんなにヘルプがいて大騒ぎなことを恥ずかしいと思うことないのかい?まだ午前11時だっていうのに、今の時点で最低10人の人に助けられているじゃないか。」

彼の友達は、こう答えた。

「僕のチームがやっていたどんなことも、それを僕がやろうとすることは無責任になる。彼らは僕のためにいてくれて、また僕も彼らのためにいる。僕らはともに成長し、すべてを一緒に築き上げてきた。

もし、今日チームメンバーの誰かがやっていたことを僕がやったとしたら、彼らは居心地の悪さを感じ、また心配しただろう。彼らの一人一人にはここにいる理由があって、彼らはお互いを採用し合い、トレーニングし合ってきた。彼らが僕を助けてくれればくれるほど多くが成し遂げられ、より安全が確保され、僕らの基盤がさらに成長することを理解しているんだ。」

能力が高い人は、自分が居心地の良さを感じるだいぶ前から自分の周りにチームを築き始める。大きな思考を持ち、より大きな責任を受け止め、自らのスーパーパワーに積極的にフォーカスする。個人的なプレッシャーやノイズを早く取り除けば除くほど、君の収入は急騰する。

だから、君の責任を増やすということは、決して今より多くをこなすということではない。それは、もっとリーダーシップを発揮することなのだ。

6. どこまで賭ける準備ができているか?

Elon Muskは、あらゆる意味で常軌を逸した人物として知られている。その一つに、彼の居心地が悪いほどの長期的思考がある。彼は世界を変え、火星を人の居住地にしようとしている。彼には、どんな犠牲をも払う準備ができているーそれがどれだけ困難だろうとー今日、待ちに待った未来における彼の世界観を実現するために。

Muskは、自己資金のすべてを自分の会社につぎ込んだ。多くの人にとって、彼の意思決定は理解しがたいものだろう。自分の会社の上場が、火星を居住地にするという大きなミッションを失速させることを意味するなら、喜んで上場を待つ。

でも、彼は計算している。彼は、うつくしくない一手を取ることを厭わない。なぜなら、自らの長期的ビジョンにたじろぐことなく、それを確信しているからだ。Muskが成すことすべてには、劇的なリスクが伴う。

彼のリスクをとる性質は狂気からくるものではない。むしろ、それは人を当惑させるレベルの強烈な確信からきている。「それを実現するために、どこまで賭けるつもりですか?」という質問に、彼はこう答えている:

「他の人が大切にする全てのものを賭ける。僕は火星で死にたい、衝突ではない形で。理想的には、一度火星を訪問して戻ってきて、さらに70歳くらいでまた行ってそのまま居座りたい。ことがうまく運べば、実際にそうなるだろう。もし、僕と妻に子供が何人もいたなら、彼女と子供達は地球に残るだろう。」

7. 短期的で低コストな実験

Tim Ferrissは、自分を幸せにするであろうことを選ぶのではなく、自分を興奮させ、奮い立たせることをやっている。

彼の包括的なビジョンは一貫しているが、Ferrissには長期的ゴールがない。その代わりに、彼は3〜6ヶ月の“実験”を実施する。そして、そこに自分の全エネルギーを注ぎ込む。こうした実験の結果、新たにどんなドアが開かれるのかは未知なのだから、長期的ゴールを設ける意味がない。むしろ、そこから生まれた最高の機会に反応することで、まだ見ぬ方向に歩むことを望んでいる。

僕は最近、Ferrissの短期実験のコンセプトを自ら取り入れるようになった。それは、僕の仕事へのアプローチを変えた。例えば、数ヶ月前に、ソーシャルのシェア数が100万回を超えるとある自己形成の記事に遭遇した。僕は自らも同じだけシェアされる記事を書くという実験をやってみた。その結果が、この記事だ。

100万回のシェアには到達しなかったものの、その結果は根強く、予期せぬものだった。TIMEの編集者から記事を転載したいと連絡があった。さらに、記事は数千人に及ぶ新規読者(僕が尊敬する著者や研究者を含む)を僕のブログの購読者にした。最後に、記事は僕のもとにコーチングの新規顧客をもたらしてくれた。

これは、一週間かけて実施した短期実験の一つに過ぎない。実験は、ゴールを追うための楽しいやり方だと言える。それは、君をイノベーティブで大胆にしてくれる。実験は短期的なものだーだから、そのリスクは比較的低いーだからこそ、それは「壮大な挑戦」であるべきなのだ。

なぜ小さく出る?起こりうる最悪の事態は何だ?数ヶ月が無駄になって、その間にたくさんを学ぶことか?

8. できるだけ長く自分の世界に止まれ

私たちはインプットすることの中毒になっている。ほんの少しでも時間の余裕ができたなら、急いでデバイスに向かう。アメリカ人の半数は、スマートフォンなしには24時間と持たない。とある調査によると、ほとんどの男性また女性の大半も、静かに自らの思考と向き合うよりは苦痛が伴う電気ショックを受けるほうを好むそうだ。

しかし、その空間に長くいられればいられるほど、現在の経済に君が与えるインパクトと君が得る報いは大きくなる。

「これを乗り越える唯一の方法は、居心地の悪さと腰を据えることです。あらゆる創造的活動と同様、私はそこに少しの恐怖と多大な居心地の悪さがある時のほうが、自分の本来の力を発揮することができます。自分の思考と二人きりになるのは心底怖いことですが、それはすごく必要なことなのです」 ーPaul Jarvis

より深く繋がろう:

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(翻訳:三橋ゆか里)

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