元Google幹部らが開発する「心臓モニターセンサー」、Apple Watch用にもうすぐ登場か

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Image: YouTube Video
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<ピックアップ>Vic Gundotra, Former Google+ Boss, Is Building a Heart Monitor for the Apple Watch

スマートフォン向けに心臓の活動をモニターするセンサーを開発しているスタートアップ「AliveCor」。過去にGoogleで活躍した人材が結集して、開発にあたっている。現在、同社はApple Watchに付けられるペアのセンサーと、声で指示を出せる音声認識機能がついた対応アプリを開発中であると、Re/codeが伝えている。

昨年11月にAliveCorにCEOとして加わったのは Vic Gundotra 氏、Googleの元トップ幹部だ。彼はその後、2名のGoogle社員を引き抜いた。現在、Googleの某ハードウェアユニットのシニアディレクターだったSimon Prakash氏が同社の製品・デザイン担当VPを、YouTubeの元エンジニアリングリードAnd Frank Petterson氏がエンジニアリング担当VPを務めている。

50名ほどの社員をもつAliveCorのミッションは、心臓機能に問題があり、心電図を定期的にチェックする必要がある患者に、心電図測定機能を提供することだ。デモビデオを見ると分かるが、彼らが作り込んでいる製品を使えば、患者は左右の指をセンサーに当てるだけで、すぐに心臓の活動を測定することができる。

今後製品が正式に登場するまでに、最大の難関となるのはアメリカ食品医薬品局の承認だが、その準備も進んでいる。心電図の即時分析のためのアルゴリズムに関してはFDAの同意が得られたものの、Apple Watchのアクセサリーの承認はまだ待っている状態であると Re/codeは伝える。

遠隔患者モニタリングの市場規模は、2018年までに150億ドル規模になるとGoldman Sachsは予想しているが、この心臓モニターセンサーが世に出れば、関連製品やサービスが盛り上がる大きなきっかけになるのではないだろうか。

なお、AliveCoreは複数のVCからこれまでに1350万ドルを調達している。

via Re/code

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