心を楽にするアプリ「ARYA」ーー思考や行動を記録して認知行動療法を簡単に

by Chika Kietzmann Chika Kietzmann on 2016.3.15

product-photo-closeup-arya

ストレスの絶えない現代社会。ちょっとしたきっかけで心のバランスが崩れ、鬱や不安障害が引き起こされることも少なくありません。

悲観的な考えや不安は、認知の歪みが原因の可能性も。認知に働きかけることで心の不調を改善する認知行動療法(CBT)が、効果的な治療法として注目されるようになりました。 CBTでは患者自身が自分の思い込みに気づき、否定的な考え方を変えるよう積極的に取り組むことが不可欠。セルフモニタリングと呼ばれる思考や活動の記録が治療の中心となります。

しかし、綿密で一貫した記録をつけるのは大変です。 患者の正確な記録なしでは治療者も適切な治療を行うことができません。

そこで、CBTのセルフモニタリングを簡単かつスムーズにする無料の記録アプリ、ARYA が登場。開発したのは、ドイツ人のクリスティーナ・ヴィルム氏。自らも過去に鬱病で認知行動療法を受けていた経験から、モバイル機器で思考や行動を記録できれば便利ではないかと考えたそうです。

上:ARYAアプリ。
上:ARYAアプリ。頭に浮かんだ考えや、それに対して自分がどう反応したかを記録する。

ARYAの使い方はシンプル。その日の日付を選び、「今はどんな気分?」「どこか体に不調を感じる?(体の図の該当するエリアをタップし、症状を入力)」「今、何を考えている?」「どんな状況?」「それで、どう反応した?」など、スマートフォン画面上で質問に答えて終了ボタンを押せば記録完了。データはレポート化され、治療者にも送信されます。

上:ARYAアプリ。
上:ARYAアプリ。さまざまな感情のレベルや自分の環境を記録していく。

今後はソーシャル機能や、患者の状況に応じたアクティヴィティ提案機能も搭載される予定。親しい人とのコンタクトを保ちながら適切な活動を行うことで、治療の効果が期待できそうですね。

(執筆:キーツマン智香)

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!




----------[AD]----------