なりたてのCEOが贈る「CEOの心得」

Medium Japan by Medium Japan on 2016.3.22

Biz Stone, Newly Minted CEO

Biz Stone, Newly Minted CEO

CEOになったばかりの人へのアドバイスは、一般的にC・E・Oという3文字の肩書きでずっとキャリアを築いてきたような人々がするものです。ベンと私がJellyを設立した折に、私は正式にこの肩書きを引き受けることになりましたが、その時の私はこの特別な「C-ジョブ」の初心者でした。とはいえ、それまでに15年かそれ以上様々なCEOの側で働いてきたので、そろそろ自分の番が来たと感じたのです。

私は長年素晴らしいCEOたちの側で働いて多くを学んできました。良い点を見つけるとそれを採用しましたが、それでも経営についての多くのことは何をしてはいけないかから学んできました。優秀な人物や仲の良い友達が奮闘したり、その地位を失ったりするのを見てきたのです。

これから私が学んだ5つの教訓を皆さんとシェアします。この冒険が続く限りこれからももっと多くをシェア出来ればと思っています。この5つの教訓自体ももっとより良く変化するでしょう。CEOとしての期間はそれほど長くはありませんが、これから取り上げるtipsはCEOを始めたばかりの方々に是非伝えたい内容です。

コミュニケーション

あなたの会社が小さくてほんの一握りの社員しかいなくても、みんなの方向性が同じだと思い込まないでください。頻繁にコミュニケーションを取るようにしましょう。情報に乏しいと不安がそれを埋めようとします。いっそCEO自身が取締役会で「何もかもがどうしようもなく悪くなりつつある」と告げたとしても良いのです。何故なら「CEOは悪いものも含めた全てのトップだからです」。

2008年のある日のTwitter社での出来事を覚えています。金曜の午後にチームの数人が週間アカウント登録数のグラフを見せに来ました。私はそれを見て、「あれ?水曜に一体何が起こったんだ?100万ものアカウント登録数が増えた原因になったのは何なんだ?」と尋ねました。その答えですか?私たちのサーヴィスが珍しく24時間落ちなかったことでした。

「なんだって?」信じられませんでした。1日に何十万ものペースでアカウント登録が増えているのは知っていましたが、まさか1日に100万かそれ以上とは。この些細な報告で私の安心は吹き飛び、技術上の問題を素早く改善していくのがどれほど大切か痛感させられました。

アドバイスを求めましょう

会社の中よりも外のほうが頭の切れる人はたくさんいます。とはいえきっとあなたのチームはベストでしょう。ですから、わたしはただ一般論を述べているだけです。あなたの会社がどれほど大きくても、その外にはもっと多くの頭の良い人たちがいます。だから助けが必要な時は、広く外の世界にも目を向けるようにしましょう。

どんな業種でも、いつもあなたはより多くを学び、より良くすることができます。突然「チーフ」になっても全てを分かっている訳ではないからです。CEOになるというのは、一部では幅広い経験やフィードバック、ものの見方をため込むことであり、だからこそクリエイティヴに挑戦できるのです。

Jellyの初回ラウンドのローンチ準備をしていた時、私たちのブランドが掲げる美辞麗句が非現実的だったので、それを少し和らげようとしてミュージシャンにアドバイスを貰ったことがありました。また、サーチ・インダストリーの第一人者にもアドバイスを貰いに行くと、彼はJellyをワード・サーチとリンクするなと言いました。そして、私はミュージシャンのアドバイスに従ったのです。尋ね、耳を傾け、行動を起こしましょう。

解雇しなさい

私は本当にこれが嫌いです。解雇の理由が甚だしくひどい時には、自ら筆を取って手書きでCEOとしての役割を果たすため、それを伝えます。時にはそれが格別やっかいな状況を最小限の被害で切り抜ける唯一の方法になります。決定は既になされたのですから、話し合いで何とかなる段階は過ぎているのです。

大抵、対象となる社員は何度も話すうちに上手くいかないなと既に気付いています。だから解雇を告げるのも楽になると思われるかもしれませんが、実際は楽になることはありません。あなたは彼らに内定書を送った頃のことを思い出すかもしれませんし、個人的にその人を好きかもしれません。でも、そういう個人的な感情は傍に置いておきましょう。責任を果たす時なのです。

誰かがとんでもないことをしでかしたら解雇しなさい。全然仕事が出来なくて、しかも改善の余地がなさそうでも解雇しなさい。仕事が出来ても周りと上手くやれないなら、会社のカルチャーに悪影響を及ぼす毒となるので解雇しなさい。さもなければ他の有能な社員たちを失います。

何年も前に私がある会社で働いていた頃、専門分野で恐ろしく才能のある社員がいました。でも彼と一緒に働くのは完全な悪夢なのです。彼には会社を去ってもらう必要がありました。最終的に彼はそうしましたが、既に手遅れでした。深刻なダメージが会社に残ったのです。同じことをあなたの会社で許してはいけません。

You’ve gotta prune to grow a healthy company.

You’ve gotta prune to grow a healthy company.

CEOとして責任はあなたが取る必要があります。あなたの意見には重みがあり、それでいい気分になることがあるかもしれません。しかし、同時にあなたは不愉快と思うこともしなければなりません。厳然たる事実として、するべき解雇をしないのは会社全体を崩壊させる1番の早道だと言えるでしょう。

人が喜ぶことを言いましょう

言うまでもなく、その人の価値に見合ったフェアな態度を取りましょう。昇給させられるなら、それが望ましいです。「いい仕事をしている」と本人に告げてあげれば、努力している本人は嬉しいです。誰かが一生懸命努力して、いい仕事をしていれば褒められて当然です。あなたも気分がいいでしょう。

Googleで働いていた頃、1人の同僚が「素晴らしい仕事ぶりだ」と私を推薦してくれました。しかも、それで少しばかりのボーナスを貰ったのです。当時の私は借金を背負っていましたが、誰かがわざわざ私のことを褒めてくれたという事実は、私にとってお金よりも遥かに価値のあることでした。

リーダーになりなさい

Captain-Picard-and-dr-Crusher

Captain Picard and Dr. Crusher

私の大好きなスター・トレックのエピソードは「混迷の惑星ケスプリット」です。ドクター・クラッシャーとピカード艦長はお互いの思考を聞き取れるのですが2人は砂漠で迷子になります。ピカードは立ち止まり、辺りを見回して自信をもってこう言います。「こっちだ」。ドクター・クラッシャーはどちらに行けばいいのか艦長に何の手がかりもないのが分かっています。

このピカード艦長の様子から、ある素晴らしいアドバイスが見えてきます。彼はドクターに「リーダーであっても、全ての問いに対する答えは持ちえないが、それでも導いていく必要がある」と告げているのです。どちらの方向に行けば良いのか分からなくても、決めなければならないのです。大切なのは、どちらに向かえば良いのかすぐに分かると確信していることなのです。

By Biz Stone

Translated from original by Ray Yamazaki, with thanks to Medium Japan.

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