VRスタートアップのFOVEが、コロプラ・鴻海・サムスンの各VCからシリーズAで約1,100万ドルを調達

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バーチャルリアリティ(VR)スタートアップの FOVE が Kickstarter で 480,650ドルのクラウドファンディングに成功してから約1年が経過した今日、同社がシリーズAラウンドで1,100万ドル前後を調達したことが明らかになった。

日本を拠点とする FOVE のチームは今日、このラウンドがコロプラ VR ファンドによるリードで実施され、鴻海の VC ファンドとサムスン・ベンチャーズが参加したと語った。

鴻海は、有名なガジェット組立メーカーである Foxconn の親会社だ。この支援の一部として、FOVE が今秋にも生産開始の準備が整え次第、Foxconn が FOVE の VR ヘッドセットを製造することになる。

FOVE は他の多くの VR デバイスと異なり、眼球の動きを捕捉するため、デバイス内部に多くのカメラを備えている。そこから、精細な視野をもたらす眼球の部位である眼窩(fovea)にちなんで、FOVE という社名がついたわけだ。

CTO Lochlainn Wilson 氏は昨年、Tech in Asia に次のように語っている

目の色に関係なく、FOVE は赤外線を使って眼球を照らします。人種に関わらず、虹彩は同じ色を反射します。あなたの目を見る小さなカメラが備わっており、それは見えないものの、眼球の動きを捕捉するのです。

FOVE のヘッドセットを見てみると、人間の目から見て、自然な奥行き感が感じられるだろう。したがって、多くの VR ヘッドセットのように、テレビの前に自分の頭が固定されているような感覚はあまりない。これこそが FOVE の特徴であり、Facebook の持つ Oculus Rift、Samsung Gear VR、HTC Vive などとは、その違いを際立たせている。

ゲームの操作、例えば、アイアンマンのスーツを着て空を飛ぶような操作さえ、目を使って行える可能性があります。敵を見つめるだけで照準を合わせることもできるでしょう。3次元の世界で、2次元のカーソルを用いて直感的に狙いを定めるのは難しいことです。

発売日や発売価格は未発表。Kickstarter の支援者は5月に FOVE のヘッドセットを受け取れるが、読者がこの新しい VR トイで楽しめるのは今年の年末を過ぎるかもしれない。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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