高品質&IoT家具のKAMARQ(カマルク)が3.5億円を調達、第1弾商品「SOUND TABLE」の注文を受付開始

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soundtable_featuredimage高品質でインターネットにつながる家具ブランド「KAMARQ(カマルク)」を運営する KAMARQ HOLDINGS は、シリアルアントレプレナーの町野健氏や建築家でデザイナーの鄭秀和氏らによって設立されたスタートアップだ。同社は31日、環境エネルギー投資クレディセゾン(東証:8253)の CVC であるセゾン・ベンチャーズ、iSGS インベストメントワークス、エンジェル投資家などから総額約3.5億円を調達したと発表した。今回の調達で得られる資金は、現在開発中のプロダクトやシステム開発、人材拡充に利用するとしている。

また今回の調達にあわせ、同社は第一弾となる商品「SOUND TABLE」を発表し、同商品のプリオーダーをクラウドファンディングサイト「MAKUAKE」上で開始した。予約注文購入者は、一般発売よりも早く商品を入手できるのに加え、最大で一般価格の20%割引で購入できるとしている。SOUND TABLE は、スマートフォンから自分の好きな音楽を指定した時間に流したり、専用のアプリを通じて、屋外の天気に応じた環境を奏でなりすることができる木製テーブルだ。2種類のダイニングテーブル、ローテブル、ベッドサイドテーブルのバリエーションがあり、それぞれ3色の中から選ぶことができる。

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ダイニングテーブル
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ローテーブル
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ベッドサイドテーブル
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テーブル天板電源部

昨年の THE BRIDGE とのインタビューの中で、KAMARQ の創業者で代表を務める町野健氏は、家具デザインの公募とボーティング・プラットフォームや、ドアにインターネットとつながるさまざまなセンサーを組み込んだ〝スマートドア〟の開発にも意欲を示しており、今回の SOUND TABLE を皮切りに、今後さまざまな IoT 家具商品が発表されるだろう。

ターゲットとする市場は異なるものの、インドネシアでは急拡大する中間所得層を対象とした、カスタムメイドの家具Eコマースサイト「Fabelio」が資金調達に成功するなど、高品質の家具ニーズは急速に増している。IKEA やニトリなどを家具におけるファストファッション系のSPA(speciality store retailer of private label apparel)と定義するなら、KAMARQ や Fabelio はサードウェーブ的な SPA と位置付けられるかもしれない。ラグジュアリーでもなくチープでもなく、オリジナリティと快適性が最大の強みだ。先ごろ、シアトルから上陸した靴の新デザイン発掘プラットフォーム「ROOY」のように、家具の分野においても、同じような既存の対面販売の流通チャネルとの協業も期待できるだろう。

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