組織の「顔と名前が一致しない」問題を解決ーー顔写真を活用したクラウド人材管理ツール「カオナビ」

Junya Mori by Junya Mori on 2016.3.2

カオナビトップ

組織の規模が大きくなってくると、同じ組織で働いている人にどんな人がいて、どこで働いているのかが把握できなくなってくる。人事データの管理は行われてきていたものの、テキストと数字だけで管理されることが多く、人間味が薄かった。

クラウド人材管理ツール「カオナビ」は、その名前のとおり顔写真を活用して人材情報を管理することで、どんな人がどこで働いていて、どんな成績を出しているのかを可視化する。

管理するために必要な項目は自由に設定でき、ドラッグ・アンド・ドロップで追加できる。項目はデータベースと連動しているため、項目を増やせばその項目でソートすることも可能だ。

カオナビ

入社年数や所属、評価面談のときの面談情報や給与体系の情報、趣味といった色々な情報を追加可能で、中には身長や体重を項目に追加している例も。というのも、カオナビはトゥモローランドのようなアパレルやラグビーU20日本代表のようなスポーツチームも利用されているためだ。

「カオナビ」は、急成長する組織や活動する拠点が各地に点在している組織のリソースを最適に配分したいというニーズに応え、人事情報を一箇所にまとめられるという点でも、重宝されてるという。

もちろん、どの情報にアクセスできるかというアクセス権限も細かく管理できるようになっている。多くの企業は経営者や人事の本部、現場のマネージャー等が人事情報を把握するために利用しているそうだが、権限を制限して社員が人事情報にアクセスできるようにし、どんな人がどこで働いているのかを把握できるようにする企業もいるそうだ。

本日3月2日、「カオナビ」はsyn.ホールディングスに導入されることが発表された。同ホールディングスでは、昨年スケールアウト、nanapi、ビットセラーの3社合併により、新会社Supershipが誕生している。

Supershipは3社が合併して240名の規模になったが、他の企業だったメンバーにどんな人がいるかを把握するのは困難だった。そこで、それぞれの企業のスタッフが交流しやすいよう、顔の見えるシステムを入れようということで「カオナビ」の導入が決まった。

ベンチャーは人の入れ替わりが激しく、組織の拡大も早い。「カオナビ」のようなツールが力を発揮してくれる場面も多いだろう。「カオナビ」を利用する企業は、従業員数が300人ほどの規模が多いそうだが、最大の規模は学研ホールディングスの約1万人となっていることから、大規模組織にも対応できる。

最近では「HR Tech」と呼ばれる領域に注目が集まるようなってきており、人事情報をどう管理するかに取り組む企業も増えている。「カオナビ」は、社員の顔と名前を一致させて、人材管理業務をスピードアップさせるという本来の目的からブレずに、今後もタレントマネジメントツールの開発に注力していく。

Junya Mori

Junya Mori

モリジュンヤ。2012年に「Startup Dating」に参画し、『THE BRIDGE』では編集記者として日本のスタートアップシーンを中心に取材。スタートアップの変革を生み出す力、テクノロジーの可能性を伝えている。 BlogTwitterFacebookGoogle+

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