三井物産がシンガポール/インド拠点のビッグデータ・アナリティクス・スタートアップCrayon Dataに出資

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Crayon Data のチームと三井物産の関係者

三井物産は、シンガポールのビッグデータ・アナリティクスサービスを提供するスタートアップで、インドのチェンナイでも事業を行なっている Crayon Data に対し、非公開額の投資を行った。

公式発表によると、この出資は Crayon Data の海外進出を加速することに役立つことが予想される。

この投資には、Crayon Data 製品の日本でのローンチを三井物産がサポートして顧客層を広げる、というビジネスサービス契約も含まれる。Crayon Data は日本の銀行、ホテル、広告、放送出版会社との提携を狙っている。

三井物産はまた、自社の子会社や出資先会社における小売、顧客管理、デジタル広告の面で効をもたらすことも意図している。

この発表は、昨年11月の Ratan Tata 氏(編注:インドのタタグループの会長)による Crayon Data への出資に続いて行なわれた。Crayon Data は現在までに約700万米ドルを Jungle Ventures や Spring Seeds といったエンジェル投資家からシード及びシリーズAラウンドで調達している。

三井物産ICT事業本部ITサービス事業部長の野田英紀氏は、次のようにコメントしている。

Crayon Data のビッグデータによる消費者行動の分析によってもたらされるパーソナル化は、すべての業界及び地域に渡り、消費者への対応に関わるあらゆるビジネスの鍵となっていくことと信じています。

2012年に Srikant Sastri 氏と Suresh Shankar 氏によって設立された Crayon Data は、アナリティクスサービスを提供するスタートアップである。人が主導となった従来の分析モデルとは違い、Crayon Data は企業、大衆、外部インターネット、ソーシャルデータを一つのプラットフォームに集めて本物のビジネスソリューションを提供するツールを開発している。

フラッグシップ商品である「Simpler Choices」はビッグデータとアナリティクスを企業に提供し、顧客が売り上げのコンバージョンを増やして既存の得意先からの利益を高めることを可能にしている。同社が重要視するのはホスピタリティ、金融、小売、テクノロジー業界だ。

同社はまた、銀行、ホテル、デジタルメディア業界において、選りすぐりの商品を提供することを容易にするパーソナル化エンジン「Maya」も提供している。

【via e27】 @E27sg

【原文】

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