ソニーのFuture Labが、ハンズフリーヘッドホン・プロトタイプ「Project N」をSXSW Interactiveで公開

Ken Yeung by Ken Yeung on 2016.3.13

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ソニーのコンセプト・プロトタイプ「Project N」
Image Credit: Ken Yeung/VentureBeat

ソニーの Future Lab は、フィードバックを求めて多くのコンセプト・プロトタイプの第一弾を公開している。サウスバイサウスウエスト・インタラクティブ(以下、SXSW Interactive)では、ソニーがその最初のプロダクトになるとしている、「N」という名のハンズフリーフォンを公開した。LG の Tone Infinim Wireless を彷彿させるかもしれないが、その違いはボイスコントロールができる点だ。

このウエアラブルデバイスにはオープンスピーカーが備わっており音声の反応する。ソニーはこれまでオープンイアー・コンセプトを試してきたが、「N」は装着にあたりイアーピースを必要としない。カメラ、センサー、GPS機能が備わっており、現時点で Strava、AccuWeather、Yelp とコンテンツパートナーとして提携している。

近くで見てみると、そのデザインは、ソニーの高級デバイスという見栄えでチープさは感じられない。オーディオ品質はシャープで、ソニーが開発した音声テクノロジーは「Hey Arc Listen Up Arc(原文修正に伴い2016年3月25日に修正)」と呼びかけることで起動する。

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ソニーのコンセプト・プロトタイプ「Project N」
Image Credit: Ken Yeung/VentureBeat

ソニーが披露した他のプロトタイプには、Project N と連動し、耳の底部までしっかりとフィットするオープンイアー型イアーフォンもあった。同社によれば、この製品には特別に設計された音響管が使われている。重要な安全上の理由から、イアーフォンを使っている時でも外部の音を聴こえる状態にしておきたい、というアイデアによるものだ。

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ソニーのインタラクティブ・ディスプレイ・プロジェクターのコンセプト・プロトタイプ
Image Credit: Ken Yeung/VentureBeat

ソニーはイベント会場で、2つのコンセプト・プロジェクターも展示していた。一つは小さな Sonos(ワイヤレススピーカー)のような形をしていて、インタラクティブなテーブルトップ画面を投影できた。平らな場所にスクリーンを投影し、スマートフォンのように操作できる。もう一つは、さまざまな場所に映像を投影できる多軸ムービングプロジェクターで、どのような壁に投影してもコンテンツや音が曲がらない。任天堂ファミコンの光線銃「Zapper」に似た銃があり、それを使って宇宙エイリアンを見つけて射つゲームを体験させてもらった。

多軸ムービングプロジェクター

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プロトタイプのセンサー「wand」と多軸ムービングプロジェクター
Image Credit: Ken Yeung/VentureBeat

最後に、ソニーは、スクリーンにメタルボールを投影したゲームコンソールで、身体が触れた感覚を体験できる技術を披露していた。左右上下に動かすと、デバイスが振動し、音が出て、物体の感覚が感じられる。ソニーはこの体感テクノロジーを実装したハンドヘルド・ゲーム・コンソールを、11日の SXSW Interactive でデモ公開した。

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体感テクノロジーを実装したハンドヘルド・ゲーム・コンソール
Image Credit: Ken Yeung/VentureBeat

重要なのは、ソニーがこれらのデバイスを披露しているものの、いずれもまだプロトタイプの領域を出ておらず、したがって消費者は市場で目にすることはできないということだ。これらのプロトタイプの披露は、人々がこのような努力についてどう思うか、ソニーが人々から意見を聞くことに興味があることの表れだ。

Future Lab は、ソニーが研究開発支援を狙いとして設置した新しいプログラムだ。その目標は、人々が必要とする技術を開発することにある。ソニーはテックサビーな人々がデバイスにどのような技術を求めているか、そのような技術的進歩が日常生活にどのように適合するかを明らかにすべく、 SXSW の参加者にプロトタイプを試してもらっていた。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Ken Yeung

Ken Yeung

VentureBeat のスタッフライターで、ソーシャル企業やテックイノベーションを取材。以前は、Orange Silicon Valley や The Next Web でベイエリア特派員を担当。

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