神戸市が500 Startupsとタッグを組みアクセラレータ・プログラムをローンチ、本日から募集受付を開始

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写真:Dave McClure 氏の Instagram から

14日、500 Startups神戸市は共同でプレアクセラレータ・プログラムを開設すると発表した。8月1日〜9月9日に、神戸・三宮駅近くの神戸情報大学院大学を会場に実施され、最終日となる9月9日には、500 Startups から Dave McClure 氏、Christine Tsai 氏、Zafer Younis 氏、Marvin Liao 氏、Mat Johnson 氏らパートナーを招き、参加チームが成果を披露するデモデイが開催される予定だ。

神戸市と 500 Startups は本日から特設ウェブサイトを通じて、参加を希望するチームの募集を開始。最終的に15チームから20チームが選考され、約1ヶ月間のプレアクセラレータ・プログラムへの参加が許される。募集対象はシードステージにある日本内外のスタートアップで、募集分野は BI ツール、コマース、FinTech、EduTech、ヘルスケア、IoT、SaaS など。特に神戸の地域課題をテーマとする場合は、(オープンイノベーション支援の一環として)スポンサー企業との連携参加が認められる。

500 Startups が地方自治体と組んでインキュベーションに注力した例としては、2013年が大阪市と活動したケースが思い出される。これを契機に大阪では現在、毎年2月に開催されるスタートアップ・カンファレンスの HackOsaka、大阪市や在阪企業が出資する48億円ファンド Hack Ventures 、大阪駅前の OIH(Osaka Innovation Hub)GVH(Global Venture Habitat)を中心としたインキュベーション、スタートアップのシリコンバレー派遣プログラムなどが実施されるようになった。

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一方、神戸市は昨年からスタートアップ・コンペティション「KOBE Global Startup Gateway」を開催したり、日本内外から将来性豊かなスタートアップを神戸に集める「KOBE STARTUP OFFICE」事業を展開したりしている。東京以外の地方自治体によるスタートアップ支援の取り組みを見てみると、互いに支援策の差別化やスタートアップの誘致にしのぎを削っており、例えば、福岡市では地理的にも近い台湾のスタートアップを招聘することで、コミュニティのグローバル化を目指している。

神戸市においては、昨年始めた「KOBE Global Startup Gateway」の名前にもある〝グローバル性〟の活路を 500 Startups に求めた可能性が高いと考えられる。今回のプレアクセラレータ・プログラムの開設を機に、神戸発のスタートアップがシリコンバレーをはじめとする世界のスタートアップ・ハブでプレゼンスを高めることを期待したい。

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