サイクリストの移動をヒートマップで可視化ーー250都市に対応する自転車ナビアプリ「Bike Citizens」

by Chika Kietzmann Chika Kietzmann on 2016.4.30

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欧州では、環境に配慮した都市計画の一環として自転車インフラの拡充が進んでいる。ドイツを始めとするいくつかの国では自転車用ハイウェイ構想も現実味を帯びて来た。

サイクリングブームに乗って、2011年にドイツでリリースされた自転車専用のナビゲーションアプリ「Bike Citizens」が好評を得ている。都市部に特化したこのスマートフォンアプリは、現在、欧州を中心に世界の250都市に対応しており、さらなる拡大を目指す。

Bike Citizensアプリ開発のベースとなったのは、自転車便の配達人の持つ膨大な道路情報。自転車専用レーンの有無、坂道や路面の状態など、自転車での走りやすさを徹底重視したアプリは無料で、走行したい町のパッケージ(各4.99 ユーロ)をダウンロードして使用する。

設定画面で自転車のタイプ(シティバイク、ロードバイクなど)や、静かな裏道をのんびり走りたいか、またはできるだけ早く目的地へ着きたいかなどを選ぶと、それに応じた最適ルートを地図に表示し、音声で目的地へナビゲートしてくれる。オフラインで使用できるため、スマートフォンの電池の減りやデータローミング料金を心配する必要もない。

Bike Citizensはサイクルコンピューターとしても使用可能だ。また、各都市の自転車インフラやイベント等自転車関連の情報が満載の電子マガジン「Urban independence」閲覧、ルート上の観光名所や公共施設案内、PC上でのルート検索など、サイクリストのニーズを満たす機能が充実している。

注目すべきは、ユーザーがどんなルートをどれだけ走行しているかを表示する機能「Wegschatz」だ。自分の走行パターンが一目でわかる。Wegschatzを見ながら、「この道路はまだ走ったことがないから、今度通ってみよう」と計画すれば、サイクリングの楽しみがさらに広がりそうだ。

ユーザーの走行データはシステムにフィードバックされ、それをもとに都市ごとにユーザー全体の移動状況を可視化したヒートマップが作成されている。ヒートマップを見れば、どの道路がサイクリストに特によく利用され、また、どの道路があまり使われていないかがわかるため、あらたに町のどこに自転車専用レーンを設置すべきか、信号の設定は最適かなど、町の自転車インフラ改善に役立つ。サイクリストはBike Citizensのアプリを使うことで都市計画に貢献でき、それがさらに快適な自転車ライフの実現に繋がる。

現在、Bike Citizensは欧州、オーストラリア、米国を中心に展開しているが、今後、日本を含むアジア都市のパッケージがリリースされるのに期待したい。

Bike Citizensはスマートフォンを自転車のハンドルに簡単に固定できるシリコーン製ホルダー「Finn」(15ユーロ)も同時販売中だ。

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