オランダ発の記事バラ売りサービス「Blendle」、アメリカでもサービスを開始

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<ピックアップ>Some of the biggest news sites in the US are going to start letting readers pay-per-article

オランダ発の記事配信プラットフォーム「Blendle」がアメリカでもサービスをスタートした。Blendleは雑誌や新聞の記事単位での購入ができる記事配信プラットフォームで、ユーザーは「自分が本当に読みたい記事」だけに対価を払うことが可能となる。

記事の単価は0.09ドル〜0.49ドル程度(約10〜55円)と非常に少額で、売り上げの3割がBlendleの取り分となる。しかも支払いを済ませて読んだ後に記事が気に入らなかった場合は、フィードバックを送ることを条件にその記事を返品することも可能となっている。

同サービスは現在65万人のユーザーをかかえており、ヨーロッパ圏ではさまざまな大手出版社の記事が配信されている。今回サービスインしたアメリカでは、限定1万人にユーザーを絞ったベータ版ではあるものの「The Wall Street Journal」「The New York Times」「Bloomberg」「Newsweek」といった有名紙を中心に計20社の新聞・出版社が提供する記事が購読できるようになっている。

というのも、Blendleの出資元には「The New York Times」を発行する「NewYork Times Company」や、「Business Insider」の親会社であるドイツの大手新聞社「Axel Springer」など名だたる新聞・出版社が名を連ねており、アメリカでのサービスインもある意味約束されていたともいえるだろう。

Blendleは広告を使うことなく、ジャーナリズムのためのマイクロペイメントシステムを導入しようとしている。これが実現すれば、PVやShare数ではない、記事に対する新たな価値指標が生まれるかもしれない。

via Yahoo

(執筆:小山和之)

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