インドの医師向け遠隔医療プラットフォーム「healthenablr」が、80万米ドルを資金調達

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インドのデータドリブン遠隔医療スタートアップ healthenablr は、シードラウンドにおいてシリコンバレーと香港を拠点とする非公表の専門家グループから80万米ドルを獲得した。

公式声明によると、同社は調達した資金を自社特許 EMR(Electronic Medical Record、電子診療記録)テクノロジーの開発と販売強化に充てるという。

healthenablr 共同設立者兼 CTO の Avishek Mukherjee 氏は次のように述べている。

この資金調達は、弊社特許 EMR ソフトウェアの新リリースと時を同じくする絶好のタイミングでした。EMR ソフトウェアを使って、医師はオンラインで請求書と処方箋を発行できるだけでなく、患者のバイタルや投与された薬、経過観察予約も記録することができるようになります。healthenablr の目標は、医師の仕事をデジタル化することに加え、最高で最先端のテクノロジーを提供してオンラインによる診察管理を便利なものにすることです。

healthenablr は常時どこからでもボタンをタップすれば患者と医師をつなぐことができるオンラインプラットフォームだ。このプラットフォームでは患者が評価、レビュー、専門や提携先に基づき医療専門家を検索することができる。

逆に、医師はプラットフォームを使って患者を獲得し、効率よく治療を施すことができる。医師は対面またはビデオ(遠隔医療相談)のどちらで予約を受け付けるか選択が可能だ。

また、医師は手軽なオンライン予約・モバイル予約システムを提供することでより多くの患者を獲得できる。さらには、どのデバイスからでもアクセスできる信頼性の高いクラウドアプリで患者の記録を管理できるようになっている。

healthenablr は現在モバイルとウェブアプリを通じて商品とサービスを提供しているが、今後はヘルスケア市場に参入し、患者が提携パートナーからだけでなく healthenablr からもヘルスケア商品を選択し、購入できるようにする計画だ。その他進行中の計画には、病院や医療関連チェーンとのタイアップ、遠隔患者管理ソリューション、ウエアラブルヘルスケアや医療デバイスの統合などがある。

healthenablr は現在ムンバイとコルカタで展開しているが、2016年末までに5万人以上を擁する認証済み医師ネットワークで8都市にサービスを拡大する予定だ。

healthenablr 共同設立者兼 CEO の Bamasish Paul 氏はこう語っている。

さらに8都市以上にビジネスを拡大するため、今年の中頃に次のラウンドを行うことを検討しています。弊社最新商品の発表により、品質面でかなりの競争力を得ています。

【via e27】 @E27co

【原文】

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