フィンテック・アクセラレータのStartupbootcamp Fintech、2016年バッチの参加スタートアップを発表

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Startupbootcamp_FinTech-FINAL

フィンテックは依然としてホットな業界である。このプログラムの参加企業には保険技術、データアナリティクス、金融ソリューションなど中小企業を支援する企業が含まれる。

アジア16都市350社からの応募を審査し、8ヶ国20社のスタートアップの選考過程を経て、Startupbootcamp Fintech は第2回目となるシンガポールでのアクセラレータプログラムへの参加予定企業を選出した。

選出されたチームは2万5,000米ドルを受け取り、Block 79のBASHでオフィス用フリースペースを4ヶ月間利用できる。

プログラムが順調に進めば、MasterCard、マレーシアのCIMB、RHB Bank、DBS 銀行、Intesa SanPaolo、Thomson Reuters、PricewaterhouseCoopers、PixVine Capital、Jungle Ventures、Accreditation@IDA、Infocomm Investments などと取り引きできる可能性がある。

このアクセラレータプログラムは4月18日に開始され、3ヶ月後に500人以上の投資家を前にしたデモデイで終わりを迎える。

昨年の成功事例としては、2015年10月に85万米ドルを調達した送金会社、Toast が挙げられるだろう。

では、今年の Startupbootcamp Fintech プログラムへの参加企業を見てみよう。

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Bahnji(カンボジア)

このカンボジアのスタートアップは、中小企業やNGO向けに共同経理プラットフォームを提供する会社だ。Bahnji はカンボジアに特化しており、大企業は通常独自の社内開発経理システムを持っていることが多いことから考えると、中小企業をターゲットとするのは賢明だ。

Boundlss(オーストラリア)

保険加入者が健康でなければ、健康保険産業は資金を大量に支払うことになり、持続可能性のない道を辿ることになる。オーストラリアの Boundlss は、ウェアラブル、データアナリティクス、インセンティブなどを利用して健康的なライフスタイルを社内風土として促進すると同時に、保険会社が健康な加入者を呼び込む支援をしたいと考えている。

Cefy(インド)

Cefy は、全顧客に無料でクレジットスコアを提供するインドのスタートアップだ。アジアの多くの地域では銀行が利用されておらず、クレジットスコアを得ることは銀行や金融商品を利用する上で重要で欠かせないステップである。Cefy の使命は、ローン、クレジットシステム、支払いなどをより簡単に利用できるようにすることである。

Coinluck(韓国)

Coinluck は、UTooMe という先進的なP2P融資商品を開発している。韓国拠点の企業で、顧客が同プラットフォーム上で利用可能な資産を「宣伝」できるようにすることで、クレジットカード会社から資金を借りられるようにするというアイデアだ。両者が取り引きに同意すると、貸し手が顧客にクレジット限度額を付与し、通常必要なクレジットカード手数料がかからないという仕組みになっている。

Connaizen(インド)

銀行から支援されている Connaizen は、顧客をターゲットにしたプラットフォームを提供している。購入履歴データ、地理的位置情報、検索履歴、購買傾向などから将来予測を立ててくれる。マーケターが広告やキャンペーンのターゲット選定をより適切に判断し、当該キャンペーンの効果を測ることができるようにすることが目標だ。

Currenseek(マレーシア)

為替取引をする場合、きちんと時間をかけて探せばより良いレートで取引できるということは誰もが理解しているが、実際に最安値の業者を探すとなると大変である。クアラルンプールに Currenseek は、各都市で最高の取引レートを見つけてくれる位置情報ベースのアプリを提供している。ユーザがマップを開くと周辺地域の機関における為替レートが表示される。

PolicyPal(シンガポール)

PolicyPal は、デジタル保険を選ぶサービスにある工夫を加えている。特に2000年世代を対象としており、このプログラムは過度にまたは過小に保険が設定されているかデータを利用してユーザにアラートを送ってくれる。同社は保険商品選びをできるだけ簡単にしたいと考えており、多くの人が保険を変えるのが面倒でおろそかになっているがために補償内容が不十分な保険に入ってしまっているとしている。

Kuchi(台湾)

台湾に拠点を置く Kuchi は投資管理に役立つ Whisker を提供している。Whiskerが採用している機械学習技術で他社との差別化を図っている。同社は毎日推奨銘柄や株戦略を提供し、独自の技術を利用して株トレード戦略の収益性を計算してくれる。

SETScope(タイ)

SETScope は株評価及びポートフォリオ管理が一体化されたツールで、株式の「格付け」やポートフォリオの健全性チェック、図表化サービスや推奨銘柄情報などを提供している。

Supertext(インド)

2016年になっても、顧客サービスとモバイルサービスはまだシームレスな関係性を築けていない。インド発の Supertext はモバイル顧客サービスを楽しく有益なものにしたいと考えている。同社は、顧客が素早く簡単に顧客サービスエージェントにコンタクトが取れるインフラの備わったチャットアプリを開発している。

以上の10社が、シンガポールで行われる最新の Startupbootcamp Fintech アクセラレータに参加する予定である。

【via e27】 @E27sg

【原文】

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