Uber自動運転車の実現のためFordのトップエンジニアを引き抜く

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ライドシェアサービス大手のUberは、米自動車メーカー大手のFordから電機・工学部門のグローバルディレクターであるSherif Marakby氏を引き抜いたとRe/codeが報じている。この引き抜きは同社が研究開発を行っている自動運転車技術へのテコ入れのためだと考えられる。

Marakby氏は、Uberにおいてグローバル自動車プログラム部門のバイスプレジデントとして、同社がカーネギーメロン大学と共に研究を進めている研究所「Uber Advanced Technologies Center」にて勤務するとのことだ。

Uberは昨年2月に、カーネギーメロン大学と提携することを発表した。Uberにとっては同大学傘下の研究所で、無人自動車研究プロジェクトを進めていた「National Robotics Engineering Center」を手中におさめることがこの提携の最大の目的であり、この提携によって本格的な自動運転車開発に乗り出したというわけである。

Googleを始め、多くのテック企業、自動車メーカーが力を入れている自動運転車技術が巨大なマーケットを生むのは明らかだ。Uberにとってもこの技術の価値は大きく、同社の最大のコストである運転手を削減することは莫大な利益を生み出すこととなるだろう。

先月、ロイターなどで自動運転車の研究が行き詰まっているのではという報道がなされていたが、この新たな大物人材の投入によって今後の動きがどう変わってくるのか。引き続き注視する必要がありそうだ。

via. Re/code

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