ワンちゃんを見守る「ペット用Fitbit」Whistle、食品メーカーのMars Petcareが1億ドル超で買収

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<ピックアップ> Whistle’s ‘Fitbit for dogs’ acquired by Mars Petcare

アクティビティ・トラッキングという考え方を世に広げたガジェットのひとつにFitbitがあります。

確か2007年に生まれた当時は小さなクリップ状のもので、多くの情報を手動で入力しなければいけないという「それはないだろ」的な製品でした。TechCrunchのDisruptの前のイベント「TechCrunch50」に出場した最初のガジェットということもあって思い出深いスタートアップです。

で、このFitbitが出てからフィットネス・トラッカーについては同様の製品が多々出現しまして、その範囲は人間からペットへと拡大していきます。ということで登場したのがワンちゃんのためのFitbit、Whistleです。

こちらが4月1日という微妙な日程で大手食品メーカーに買収されたとTCが報じています。CrunchBaseを確認すると、創業は2012年で、これまでに2回のラウンドで2100万ドルを調達していました。買収の金額はTCの記事によれば1億ドルで、追っかけのBloombergの記事では1億1700万ドルとなっております。

買収したMars Petcareはペットフード大手で、ペディグリーなどのブランドをはじめ、グループとしてはM&Mやスニッカーズなんかも提供している世界的な超優良メーカーです。なるほどこういうブランドへのイグジットがあるんですね。因みにFitbitは2015年6月にニューヨーク証券取引所に上場しております。

WhistleはワンちゃんのためのFitbitというフレーズが印象的だったせいか、私もどちらかというと健康管理っぽいイメージだったのですが、今改めてサイトを見てみるとGPSトラッキング、つまり迷子防止が全面に押し出されているんですね。

確かに健康管理っていっても相手は動物ですから、アクティビティの確認はできても「ご主人様、アプリで確認したら最近ちょっと肥満気味みたいだからジム行ってくるわ」とはなりません。迷子防止の方が飼い主アピールとしては現実的です。

ともあれ、ペット関連はあるあると言われていただけに創業4年でこの結果は立派です。

via TechCrunch, Bloomberg

 

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