X.ai が2300万ドルを調達、AIパーソナルアシスタントを秋にローンチ予定

by Ken Yeung Ken Yeung on 2016.4.14

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人工知能を開発する企業 X.ai が2300万ドルを新たに調達した(編集部注:原文掲載4月7日)。今回の資金は、パーソナルアシスタントの技術開発に使われる予定だ。本ラウンドを主導したのはTwo Sigma Venturesで、データサイエンティストの採用、顧客獲得プロセスの改善、法人顧客へのマーケティングに資金は活用される。

今回のラウンドに参加した投資家は、DCM Ventures、Work-Bench Ventures、また既に投資家として参加しているIA Ventures、FirstMark Capital、Softbank Capital、Lerer Hippeau Ventures、CrunchFund、 Pritzker Group Venture Capitalが含まれる。

X.ai は2014年に、以前Visual RevenueのCEOを務めていたDennis Mortensen氏がAlex Poon氏、Matt Casey氏、Marcos Jimenez氏とともに立ち上げた企業だ。最初のプロダクトは、人工知能をベースにして自分のためにミーティングを予約できる機能をもつもの。コンピュータが理解できるような構文を打ち込む必要がなく、X.aiのバーチャルアシスタント「エイミー」はコンテキストを理解できる(例:「エイミーは5月の1週目にジョーとのミーティングを設定しました)。このAIをベースにしたアシスタントは、メッセージを分析するだけでなく、会話スレッド全体を分析して、関係者全員が参加できる場所と時間を決めてカレンダーに入力してくれる。

「私たちは、めちゃくちゃ野心的です」とMortensen氏はVentureBeatに語った。彼は、過去3年間にわたってこのプロダクト開発に取り組んできたという。「仕事を渡して、問題を解決してくれるようなインテリジェントエージェントをつくるというのは野心的な目標です」

昨年、プライベートベータ版をオープンにした同社。ウィティングリストで待っているユーザーも多い。Mortensen氏は、テスターを獲得して、X.aiのプロダクトがいかにマーケットにフィットするかを理解するためにベータ版の公開をした。「プロダクトマーケットフィットができていないことが理由で死ぬスタートアップもあります」彼は言う。「閉じられた環境では、この問題を解決することができず、オープンな場にプロダクトを晒す必要がありました。プロダクトを求めている、必要としている人がいる証拠です。マーケットは欲している、でもそのために5万ドルを支払うことはできない。でも、AIを活用すれば、私たちは同様の機能を提供することができるのです」

X.ai は「毎月スケジュールに入れられるミーティングの数は劇的に伸びています」と言う。2月は27パーセント、3月は28パーセント成長した。

これまで、2014年に調達した200万ドルを含めて同社は3500万ドルを調達している。最初の資金は、ミーティングの調整をやりくりすることは、解決可能な問題であることを証明するために。2015年には1000万ドルを調達して、プロダクトの完成度を高めることを目指し、今回追加された2300万ドルで、プロダクト開発を加速させて秋にローンチすることを目指す。

Mortensen氏は、今回のラウンドでは過剰な資金提供オファーがあったという。当初から2000万から2500万ドルの調達を目指しており、最終的に2300万ドルを得るタームシートにサインした。額を大きくすることも可能だったが、今回のラウンドには合わなかった1000万ドルは断ったという。

本サービスの使用を希望するユーザーのウェイティングリストは長いが、今秋にはすべての人にオープンにする予定であるとMortensen氏は述べた。また、同時期に料金モデルもリリースする予定で、その料金体系はSlackやDropboxといったサービスと似たものになるだろうと付け加えた。少数のミーティングを毎月スケジュールできることを可能にする無料プラン、ミーティング数を無制限にしたプロフェッショナルプラン、署名の編集を可能にするオプション、ビジネスライセンス版など、いくつかのプランを利用可能にする予定だ。

「今回の資金によって、私たちの卓越したデータサイエンスチームを拡大して、今年の後半にはプロフェッショナルとビジネス版をリリースすることができるでしょう。料金体系は、パーソナルアシスタントを民主化することに対する私たちの意気込みを反映したものになるはずです」とMortensen氏はコメントした。

パーソナルアシスタントを提供するというアイデアは新しいものではなく、こうした機能をさまざまな形で提供するサービスは多い。だがMortensen氏いわく、そうしたサービスはすべて「似たようなカテゴリー」で、プラグイン、エクステンション、ウェブサービスのいずれかだという。「それは、ミーティングの設定の仕方にそぐいません。つまり、そうした方法を使いたくないということです。私が求めているのは “ちょっと聞いて。5月の1週目にぜひ会いたいです。エイミー、なにか設定してくれ” と言えば、あなたに会いたいということとその日時が分かります。つまり、目的を理解して、仕事をエイミーに渡すことなのです」

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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