観葉植物の光合成の力で発電するポット「Bioo」、1日2-3回スマホのフル充電可能

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クリーンエネルギーは世紀が必要としている。地熱、太陽光、風力など、様々なエネルギーを電力に変換するテクノロジーが注目されているが、一般家庭でも気軽に導入できそうな、植物発電による充電ポット「Bioo」がIndiegogoに登場、注目を集めている。

一見普通の観葉植物にしか見えないが、ポットの中にはUSB充電ケーブルが隠されている。太陽に照らされていない夜間でも充電可能、出力は3.5V、0.5Aで、かなり頼りなくはあるが、1日にスマートフォンを2回から3回フル充電できるとしている。

使い方も特別なことはなく、まず底の装置に水を注ぎ「起動」し、好みの植物(なんでも良いらしい)を土ごと植え、通常の観葉植物の育てるだけだそう。

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植物は光合成をする際に電子を放出する。

光合成によって生成される有機物の中には、植物の成長を促す成分が含まれているが、そのほとんどは根っこから土へと排泄されてしまう。そこにその有機物を食べようと微生物が集まるが、微生物が有機物を消費する際には、電子が放出されているそうだ。

それをポットの底の装置に配された電極により回収、電気エネルギーに変換し、それを吸い上げてUSBポートから給電できるようにしている。(Indiegogoの説明文には「光合成の過程で土へ排出された成分が電気エネルギーに変わる」とだけ説明されているが、光合成発電の仕組みはだいたいこうらしい)

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地震などの災害時、通信手段や情報収集手段としてのスマートフォンを動かすための電力は最優先に必要、でも停電となるとバッテリー切れが避けられない。

一家にひとつこのBiooを備えておけば、いざというときの充電に役に立つかもしれないし、育てる植物にも格別の愛情を注げそうな気がする。

ひとつ99ユーロ(約12500円)から入手可能で、出荷は2016年12月を予定、世界中に出荷可能とのこと。記事執筆時点で目標金額の15000ユーロ(約188万円)を180%ほど超えて、プロジェクトは達成済みだ。

また、より大きな電力が得られる、100×100×25cmの「Bioo Panel」もあり、最大40wの発電が可能だそうだ。

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