世界最大級の旅行検索サイト Booking.com がチャットボット機能を搭載

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<ピックアップ>Booking.com launches a chatbot to connect hotels and travelers

世界最大級の旅行検索サイト Booking.com が自社サイトやアプリにチャットボット機能を追加することを発表した。

Facebookも先日、チャットボット用プラットフォームを発表したが、チャットボットの波が確かにきているようだ。

Booking.comは世界最大の旅行会社Priceline Groupの一部であり、月に3000万のユニークビジターがあるという。Booking.comはPriceline Groupの収益の大部分を占めており、224カ国の89万5000軒のホテルを提供している。

チャットボット機能の使い方だが、Booking.comにログインすると、どの端末上からもチャット用画面から宿泊先に関する質問などを投げかけることができる。ホテル側もまたユーザーのスマホに通知を送ったり、会話に引き込むことができる。

独自チャットボットを展開する理由

Booking.comはFacebookのメッセンジャープラットフォームへの統合も計画しているものの、他者のプラットフォームがサポートしていない特別なニーズに応えるためにも独自のチャットボットサービスを必要していると、同社のチーフプロダクトオフィサーのDavid Vismans氏はVentureBeatへのインタビューに対して答えている。

たとえば、Booking.comにひもづいている二つのユーザー同士、つまり滞在客と滞在先のホテルといった二者をFacebookのプラットフォームはつなげることができない。Facebookでは、Booking.comのチャットボットと直接ユーザーがやりとりをすることは可能で、それはカスタマーサービスなどの目的では有用だが、今のところ第三者をその会話に引き込むことはできないのだ。だからこそ、Booking.comは独自のチャットボット機能を持つ意味が大きくなる。

Booking.comはまた、顧客からのよくある質問に対する回答を自動的に42ヶ国言語に翻訳するテンプレートを提供する予定だ。たとえば英語話者が「ホテルに駐車情報はありますか?」という質問を投げれば、中国のホテル側はすぐに英語で回答することができるといった感じだ。

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Vismans氏は2年後の展望について「旅行先を検討する最初のリサーチから、予約、滞在といった、一連の顧客経験のすべてのステップが、会話上で良い形で展開されていくでしょう」と語る。

また、将来的には独自の文章翻訳機能も開発する予定であるという。Vismans氏は「旅行者に関連する事柄に関して大量の情報を集めています。そうした旅行に特化した知識とデータは、より正確な翻訳サービスを開発するのに役立つでしょう」とコメントしている。

via VentureBeat

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