マネージメントの秘訣は、謙虚でいること

hiroHiro Maedaはグローバルに戦うスタートアップに投資を行うファンド「BEENEXT」のパートナー。世界進出を目的としたスタートアップ育成プログラム「Open Network Lab」の創業メンバー。ツイッターは@DJTokyo。彼の視点が綴られるブログには示唆が多く、より多くの人に伝えるため転載を許諾してもらった。元記事はこちら


Hiro-Maeda-Leadership

自分の創業した会社に仲間を集めることができた起業家は、人を惹きつける特別な何かを持っている。他の人よりもうまくできることも多くあるだろう。でも、万能なわけではない。

起業家は、物事に対して頑固であって良い。恐らく、その ”頑固さ” が、会社をここまで成長させることができた理由の1つでもあるのだと思う。しかし、マネージメントに関しては少し話が違ってくる。マネージメントに重要なのは、「謙虚さ」と「柔軟性」だ。最初からマネージメントが上手くできる起業家はすくない。だから、誤りを認めて、改善し続けようとする姿勢が大事だ。

「もっと聴く」という姿勢:マネージメントを改善させていく上で最も効果的なのは、社員の話に耳を傾けること。1対1のミーティングを定期的に開催して、フィードバックを求める。特に、確認すべきなのは、「明快さ」だ。社員それぞれが自分の責任とやるべきことをクリアに理解しているのか、組織の縦と横の連携の中で、明快なコミュニケーションが取れているのかを確認してほしい。これらのフィードバックは、物事の伝え方やコミュニケーションのプロセス、プロトコル(例:OKR)、組織構成を見直す判断要素になる。

共同創業者に頼る:何かを伝えたいと思っても、社員にとって社長には直接言いにくいこともある。そんな時は、共同創業者やほかの役員に社員からの話を聞いてもらい、匿名でフィードバックをまとめてもらうと良い。一緒に創業する相手を正しく選んでいれば、この重要な役割を任せることができるはずだ。

メンターを探す:マネージメントの上達に向けてコーチングしてくれるメンターを探す。メンターからの成功や失敗体験から学ぶこともできれば、他の役員やメンバーからのフィードバックを集めて、それらをまとめる役割を任せることもできる。

最初からマネージメントが上手くできる起業家は少ない。間違うこともたくさんある。でもこれは、経営者として成長するプロセスの一貫に過ぎず、謙虚な姿勢をもって進むことができればそれで良い。

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