スマートロックで話題を集めた、Qrioが新たなプロジェクトをスタートさせた。新プロジェクトの名は、「Qrio Smart Tag」。スマートロックの次は、スマートタグに挑戦する。
Qrioは2014年12月に、WiLとソニーの合弁会社として設立された。既存の錠をスマートロック化するIoTプロダクト「Qrio Smart Lock」の開発・製造・販売、運営サービスを提供を行い、スマートロックの際もクラウドファンディングを実施し、約2750万円を集めて話題となった。
同社が新たにクラウドファンディングでプロジェクトをスタートした「Qrio Smart Tag」は、自分の持ち物にタグを付け、スマホとBluetoothで接続することでスマホからモノを探すことができるデバイスだ。
先日、本誌ではフランス発のウェアラブル端末アクセサリー「Wistiki(ウィスティキ)」が、クラウドファンディングサイト「MotionGallery」で4000万円を目指してクラウドファンディングに挑戦したことを伝えた(残念ながら3980万円ほどで未達だった、目標金額の1000万円はクリア)。
「Wistiki」の事例を見ていても、モノにタグを付け、スマホと連動させるアクセサリーには高いニーズがあることが伺える。「Qrio Smart Tag」も、デザインにこだわり、様々な場面で活用してもらえるようサービス展開していくことを目指しているという。
ケースに余白部分を大きく設けるなど、ユーザがカスタマイズする余地を残したデザインとなっている。さらに、今後、ボタンを押した時にスマホを通じて外部サービスと連携させるなど、デバイスの用途自体にもカスタマイズ性を取り入れていくなど、カスタマイズ性が特徴となりそうだ。
連動するアプリにも特徴がある。ユーザからスマートタグが遠くに離れてしまったときは、スマートタグの情報をシェアして、家族や友だちのアプリからタグを探してもらうことができるという。
さらに、アプリを紛失モードに切り替えると、「Qrio Smart Tag」の他のユーザのアプリがあなたのスマートタグを検知したら、自動的にクラウドに位置情報を送信して、自分にだけ分かるように現在位置を知らせてくれる。
ユーザ数が増えれば、こうしたユーザのネットワークも「Qrio Smart Tag」の強みとなりそうだ。同デバイスは2016年6月に試作を行い、同年8月に量産、9月に出荷を開始する予定だ。目標金額は100万円。記事執筆時点で、すでに64万円ほどを集めている。
https://youtu.be/VuhBiZMwa04
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