ホームセキュリティサービス「Secual(セキュアル)」がベクトル、インベスターズクラウドから総額1億5,000万円を資金調達

by Junya Mori Junya Mori on 2016.5.31

secual

カジュアルホームセキュリティサービスを開発するSecual(セキュアル)が、ベクトル、インベスターズクラウドを引受先とする第三者割当増資により、総額 1 億 5,000 万円の資金調達を実施した。

ホームセキュリティ「Secual」は、工事不要で簡単に窓やドアに設置しスマホと連携して使えるサービス。昨年8月にクラウドファンディングでプレセールスを行い、今年5月より正式な出荷開始、ウェブサイト上での正式販売を開始している。

一人暮らしの女性が使えるデバイスを目指してーースマートセキュリティ「Secual(セキュアル)」がクラウドファンディングを開始

スマートホームセキュリティサービス「Secual」がコマースサイトをオープン

今回、出資を行った2社とは資本業務提携も結んでいる。ベクトルとは、PR・マーケティングのノウハウを活かしたEコマースの成長や販路拡大を、インベスターズクラウドとは賃貸住宅や民泊領域における連携を見込んでいる。スマートドアホン「TATERU kit」を開発するインベスターズクラウドとは、今年の3月に資本提携を結んでいた。

ホームセキュリティ「Secual」がスマートドアホン「TATERU kit」を開発するインベスターズクラウドと戦略的資本提携

Secualは、カジュアルホームセキュリティという領域を主としながらも、多様なプレイヤーと協業することで様々な展開を行っていこうとしている。その一環として、今年9月をめどに、自宅の見守り機能・映像解析技術を提供するブイログとのサービス連携を展開する予定だ。

本誌でも度々紹介してきた「Secual」は、開発においても変化が起きた。ハードウェアは、元々厚さ10mmの予定だったものが、7mmまで薄くなり、スピーカーを内蔵するなどの変更が行われた。スピーカーが内蔵されたことにより、アラーム音だけではなくアナウンスも流すことが可能になった。これは今後の戦略の中でスピーカーも活用可能なことを意味する。

「家の中にいて把握したいリスクというニーズもあることがわかりました。そうした情報を配信できるようハードとしても準備しています」

そうSecual代表取締役の青柳和洋氏は語る。さらに大きな変化は、ファームウェアアップデートが可能になったことだ。

青柳氏「開発の過程で、他と連携して使いたいという声がいくつも届きました。今回発表したブイログのように、私たちも色んなところと連携していきたいと考えています。ファームウェアアップデートを可能にすることで、後から連携した機能を組み込むことが可能になりました」

今回、話を伺っていて興味深かったのは、「Secual」の海外展開だ。韓国のテックブログや台湾の新聞に取り上げられるなど、海外でもにわかに注目され始めている。青柳氏曰く、「安心安全にいくら支払ってもいいかという考えが日本とは異なる」という。

青柳氏「海外からもすでに引き合いはいくつかあります。日本では、防犯と見守という使い方ですが、海外では圧倒的に防犯のニーズが高い。海外に、日本のように安心安全の国はなく、人々は自衛の意識が高い。安心安全のために支払う額が日本よりも高額になりやすいんです」

ユーザの感覚が異なるため、海外市場のほうが導入されやすく、かつ単価を上げられる可能性もある。「Secual」としては、海外市場も視野に今後積極的に活動していく。

日本で人々に利用してもらうために必要なのは、ブランディングだ。ハイエンドの人たち向けにセコムやアルソックが存在しているように、賃貸物件や一人暮らしの人向けの「Secual」という認知がとれるかどうか。下記動画も、ブランディングの一環として制作されているという。

正式販売と出荷を開始した「Secual」が今後どのようにサービスを展開していくか、注目したい。

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