SLUSH ASIA 2016 Day 1から、注目のスタートアップ・サービス・セッションをチェック #slushasia16

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2016.5.13

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本稿は、SLUSH ASIA 2016 の取材の一部である。

日本内外のスタートアップや起業家が一堂に会する SLUSH ASIA 2016 が、千葉・幕張メッセで始まった。フィンランド・ヘルシンキでスタートした SLUSH が、SLUSH として日本で開催されるのは2回目。Pioneers AsiaGMIC Tokyo など、海外発のカンファレンスが続々と東京版を仕掛ける中、SLUSH は今秋にも SLUSH CHINA として上海にも進出することが明らかになるなど、今、アジアの最も勢いのあるスタートアップ・カンファレンスの一つと言っていいだろう。

イベント終了後の公式発表ではないので正確な数字ではないが、関係者の話によれば、2,000名前後の参加者がエントリされているとのことで、朝から多くのスタートアップ関係者が会場の随所でピッチやデモを繰り広げていた。目を引いたサービスやブースの模様をいくつか取り上げてみたい。

Taiwan Startup Stadium(台湾新創競技場)のブース群

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台湾のスタートアップを支援する組織「Taiwan Startup Stadium(台湾新創競技場)」は、TechCrunch Disrupt(サンフランシスコ)、ECHELON(シンガポール)、Tech in Asia Singapore(シンガポール)などのスタートアップ・カンファレンスに、積極的に台湾のスタートアップを連れてきている。以前は韓国のスタートアップ支援組織が積極的にこのような動きをしていたが、台湾政府の支援を受けて2015年に Taiwan Startup Stadium が生まれてからは、台湾のスタートアップ支援が活発化しているようだ。

今回、Taiwan Startup Stadium は、海外進出を目指すスタートアップ8社を連れてきている。SLUSH ASIA にもブースを出しているほか、5月15日には、Infinity Venture Partners と Wantedly の協賛で、東京・渋谷のコミュニティ・スペース .dots でミートアップを開催する予定。幕張まで足を伸ばせない人は、こちらをチェックしてみるとよいだろう。

Nokia の 360度ビデオカメラ「OZO」

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SLUSH がフィンランド発のカンファレンスということもあり、この機会に、Nokia が開発した360度ビデオカメラ「OZO」が初めて公開されていた。8つのカメラで 2K 映像を同時撮影し、ケーブル経由で画像を転送。専用ソフトで合成することで、バーチャルリアリティ(VR)に利用可能な360度動画を制作できる。マイクも内蔵しており、ヘッドマウントディスプレイで再生すれば、撮影した空間の疑似体験が可能だ。

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重さは4キロ程度で、価格は約6万ドル。現在は北米でしか販売されていないが、近い将来、アジア市場にも投入される予定。データ容量が大きくなるため、現時点でモバイルの実用レベルで最速の LTE では、360度に相当する 2K 映像をリアルタイム転送することはできない。開発元が Nokia ということもあり、将来的には、このような動画をリアルタイム転送できる 5G 技術の開発も念頭に入れているとのことだ。

福岡スタートアップのブースエリア

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スタートアップ支援を打ち出している福岡市のバックアップを得て、YAMAP や Doreming Asia など、福岡で活きのいいスタートアップが数社出展。彼らのピッチのほか、SLUSH ASIA に来訪している海外スタートアップの福岡市への誘致活動なども積極的に行われていた。

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APA の名物社長がフロント業務を行うボットに

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東京・高知・インドのプネを拠点に、人工知能を用いた対話エンジンを開発する Nextremer は、アパホテルの元谷芙美子社長を模した人工知能ボットのデモンストレーションを公開していた。元谷氏曰く、彼女が30代の頃のイメージをモチーフにしているのだそうだ。このボットは日本語と英語に対応しており、宿泊客との対話を通じて、チェックインやチェックアウトなどのフロント受付対応業務を行う。フェイルセーフとして、人工知能と宿泊客間の対話が破綻したときは、そのやりとりをそのまま人間の担当者に引き継げるようになっている。

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フロント業務へのボットの導入は長崎ハウステンボスにある「変なホテル」が有名だが、「変なホテル」を牽引する澤田秀雄氏や APA の元谷氏といった業界リーターがこぞってボットを導入していることを見る限り、どうやらこの分野の業務が人間からロボットへリプレイスされていくのは避けられない時代の流れのようだ。

イグジットを経て、再び、スタートアップに戻った Joel Neoh 氏

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今、東南アジアに行くと最もよく耳にするスタートアップの名前の一つが KFit だろう。アジア発のユニコーン候補と目されている。日本のクラスフィット(2016年初頭、@nifty スポーツクラブの TSU-DO に統合)やレスパス、アメリカの ClassPass と同じく、月に一定額を支払うと、フランチャイズブランドや店舗に関係なく、ジムやスポーツクラブが利用できるサービスだ。

Joel Neoh 氏は2008年にマレーシアで共同購入サイト「Groupmore」をローンチし。2年後に Groupon に買収されてイグジットを果たすも(Groupmore は Groupon Malaysia と改称)、その後、2015年5月に KFit を創業。スタートアップ界で成功を果たし投資家としての注目されながらも、敢えて、スクラッチからスタートアップを始める考えに至った経緯を話していた。

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明日2日目には、SLUSH ASIA の見どころの一つでもある、スタートアップピッチのファイナルが開催される予定だ。それらの模様についても現地からお伝えする予定なのでお楽しみに。

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