アジアから日本への留学支援プラットフォーム「ST Booking」が、BEENEXTなどから20万ドルを調達

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2016.5.27

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アジアから日本への留学支援プラットフォーム「ST Booking」を運営する ST Booking(旧社名:はこだてベンチャーズ)は27日、BEENOS 創業者の佐藤輝英氏らが率いるファンド BEENEXT からシードラウンドで20万ドルを調達したことを発表した。今回のラウンドに参加した、BEENEXT 以外の投資家については明らかにされていない。なお、3月に福岡で行われた B Dash Camp では、同社は以前のラウンドで BEENEXT や 笠井レオ氏が率いる IF Angel から資金を調達していることを明らかにしている。

追記訂正:B Dash Camp で公表していたラウンドと、今回正式発表となったラウンドは同一とのこと)

ST Booking は、East Ventures の元アソシエイトで、ハイパーエイトの取締役などを務めた森川照太氏が2015年9月に設立。CEO として森川氏のほか、台湾のエンジェル/シードファンド Pinehurst Advisors の Tiffany Wu 氏が CFO を務め、同じく Pinehurst Advisors の Mark Hsu(許安徳)氏が設立メンバーに名を連ねる。

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B Dash Camp 2016 Spring でピッチに登壇する森川氏(2016年3月) 写真提供:ST Booking

ST Booking は、東南アジアの留学生を日本の教育機関につなぐためのプラットフォームだ。インターネット上で容易に見つけられない、日本の留学生受入れ教育機関の情報を提供し、教育機関にとって顧客となる生徒の確保を支援する。従来から、日本の教育機関は、アジア各地の教育フェアや現地の教育エージェントを通じて生徒を確保してきたが、これにはコストがかかり、ビザ申請をを含めた受入れのためのプロセスも煩雑だ。

ST Booking では日本の語学学校や専門学校約60校、台湾・ベトナム・タイなどのエージェンシー約1,100社とタイアップ、エージェンシーを通じた B2B と、直接生徒を取り込む B2C の両面でアプローチする。2020年には、年間30万人の留学生を日本に招聘しようとする政府の動きも追い風になる。成果報酬ベースで、教育機関から授業料の15〜25%を手数料として徴収することでマネタイズ。将来的には、卒業後の就職先企業とのスポンサーシップ、留学プロセスを効率化する CRM を開発する予定だ。

設立メンバーとして加わる Mark Hsu 氏は、スタートアップの投資家としての顔以外に、以前から台湾などで留学ビジネスのマーケティングを支援する事業 Envision Recruit を営んでおり、ST Booking の運営には、Hsu 氏の持つネットワークやノウハウが活用されていることが推測できる。また、ベトナムでは今年3月、ベトナム教育・訓練省が小学校で教える第一外国語に日本語を採用することを決定したこともあり、東南アジアの中でも、特にベトナムでの日本語学習熱が高まりつつある。ST Booking はシンガポール登記で、事業拠点は東京と台北に構えているが、森川氏ら主要メンバーは、東南アジア諸国での営業活動にいとまがないようだ。

ST Booking では今回調達した資金を用いて、新サービスの立ち上げ、ブランド名の認知向上、東南アジアにおけるエージェンシーネットワークの拡充を強化するとしている。

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ベトナムで打ち合わせする ST Booking のチーム。画面中央が森川氏、立っている左側の人物が共同設立者の Mark Hsu(許安徳)氏  写真提供:ST Booking

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