ファッション提案O2Oの「STYLER(スタイラー)」がモバイルアプリをメジャーアップデート、ユーザ〜店舗間のやりとりにソーシャル機能を追加

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ファッション・アパレル店舗向けのO2O(オフライン・トゥ・オンライン)サービス「STYLER(スタイラー)」を提供するスタイラーは31日、STYLER の iOS アプリを Ver.2.0 にアップデートし、ユーザ〜店舗間、ユーザ〜ユーザ間のインタラクションを活性化するソーシャル機能を追加したと発表した。

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他ユーザの投稿にコメントできる機能

新たに追加された機能は、

  • 店舗のスタッフ別アカウント作成機能
  • Reply に対するコメント欄、Like ボタン など。

STYLER はユーザがファッション・コーディネイトに関する質問を投稿し、これに応じる形でアパレルショップの店員が商品の推薦をしてくれるサービスだ。アパレルショップにとっては、潜在顧客を実店舗に呼び込む O2O サービスとして機能する。2015年6月のオープンβローンチ、7月からの本格ローンチ以降、これまでに同アプリを通じた店舗とユーザのマッチング成立(ユーザから投稿された質問に対して、店舗から回答が投稿されたもの)は16,000件を超えた。

スタイラーの創業者で CEO の小関翼氏によると、STYLER を使うアパレルショップで効果を測定してみると、STYLER を通じた顧客の来店率が平均して15%程度だったという。

来店率の数字は悪くない。しかし、アプリ上でのコミュニケーションのハードルがまだ高いと考えている。全ユーザに占める投稿者の割合は0.82%で、投稿した内容を読んでいるだけの ROM(Read-only Member)ユーザがまだ圧倒的に多い。(小関氏)

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担当スタッフへ直接質問できる機能

今回のアップデートで、あるユーザが投稿したファッション・コーディネイトに関する質問について、他ユーザもコメントしたり、Like したりできるようにすることで、ユーザ間のインタラクションを高めたい、というわけだ。これらの機能追加により、スタイラーは投稿者の割合を、全ユーザの1%〜3%程度にまで引き上げたいとしている。

また、これまでの STYLER では、店舗側は1店舗につき1アカウントで運用されており、店長がアカウントを管理しているケースがほとんどだった。この場合、ユーザからの質問に応対する店舗側の担当者が、事実上店長に限定されてしまい、他の複数の店員が STYLER に参加するモチベーションにつながりにくかった。

店頭での応対と同じく、お客さんはやはり店員さんにつく。そこで、店舗側のしくみをマスターアカウントにぶらさがる形で、店員さん毎にアカウントを作れるようにした。これにより、店員さんが自分のアカウントで STYLER に参加できるので、お客さんとのやりとりを楽しむモチベーションにつながることを期待している。(小関氏)

Mezi や Operator など、ファッション・コマース分野ではチャットボットの導入が相次いでいる中、STYLER では、ユーザに「今まで知らなかったものを提案する」価値を店舗の人の力によって提供しながら、サービスのスケールにしたがって、各店舗のカスタマーサポートの機能のボット化についても検討していきたいとしている。

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