チャットボットでフード産業が変わる? FB Messengerボットでレストラン予約を自動化するAppFront

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Above: AppFront: Order Bot Image Credit: Paul Sawers / VentureBeat
上: AppFront: Order Bot
Image Credit: Paul Sawers / VentureBeat

イスラエルのあるスタートアップが、Facebook Messengerボットを使ったレストラン予約の自動化に取り組んでいる。500 Startups は、この目標を実現するべきシード資金を出資している。

Ori Weisler氏とYael Lador氏が2014年に設立したAppFrontは、購入履歴データからブランドやレストランの顧客について「学習」し、適正なマーケティングを提供するリアルタイムエンゲージメントおよびマーケティング適正化プラットフォームを提供している。

現時点で、AppFrontは数人のエンジェル投資家とイスラエルのスタートアップに初めて投資する著名なVCシードファンド500 Startupsから150万米ドルを調達している。500 Startupsは昨年、初のイスラエルベンチャーパートナーを発表したばかりだ。

この投資のニュースと時を同じくして、AppFrontは顧客の問い合わせ対応を自動化して人件費を削減し、レスポンス時間を向上させる新しいチャットボットOrder Botを発表した。Order Botは丁寧な会話をするだけでなく、注文をとり、パーソナライズされた情報を提供して直接POSシステムに反映させる。

AppFrontのCEOであるWeisler氏は、次のように説明する。

今日からFacebookのMessengerユーザー9億人がチャットボットで好きな食べ物を注文できるようになります。弊社BaaS(Bots-as-a-Service)ソリューションに登録すれば、どのレストランもMessengerで顧客から注文を受けることができるようになります。

フード産業とチャットボットを繋いだのはAppFrontが初めてではない。Taco Bellは4月にSlack向けTacoBotを発表している。この数ヶ月でフライト検索会社ファイル検索スタートアップFoursquareその他の用途に用いられるなど、人工知能をベースにしたボットの世界はヒートアップしている。

AppFrontの本社はイスラエルにあるが、ボストンにもサテライトオフィスがある。既にニューイングランド地方のヘルスフードフランチャイズB.Goodの35店舗でOrder Botが使われている。AppFrontはその他飲食店への導入も視野に入れている。

AppFrontは新しいOrder Botテクノロジーの推進の他に、既存の顧客エンゲージメントプラットフォームの成長、新商品の開発と利用者増加に向けて資金を活用していく予定だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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