社内匿名SNS「Blind」が業界単位のコミュニティ「Tech Lounge」を開設、DeNAやLINE等11社が参加

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Blind-Tech-Lounge

人材競争が高まる中、「チーム採用」など企業にも新しい採用のあり方を模索する動きがあります。意味のないバイアスがかからないようにと、人材募集の際に応募者の氏名や性別などを伏せて採用する「anonymous hiring」(匿名採用)を後押しするサービスも登場するほどです。

この「匿名」を社内のコミュニケーションに活かすのが、サンフランシスコを拠点とする「Blind」です。Blindは、主に大企業に勤める会社員を対象に、ニックネーム制の会社単位のクローズド型SNS。米国・日本・韓国の3ヵ国で、約1,800社の大企業の社員が活用しています。2015年8月に日本に本格上陸し、同年11月にはDCMとグローバル・ブレインから金額非公開で資金調達を実施しています。

そんなBlindが新たに業界単位のコミュニティ「Tech Lounge」を開設しました。名前にTechとついていることからもわかるように、IT業界専用の匿名コミュニティ。現時点では、グーグル、アマゾン、Yahoo! Japan、楽天、LINE、マイクロソフト、リクルート、サイバーエージェント、DeNA、ミクシィ、GMOのIT企業11社で構成されています。今後も、参加企業は増えていく予定です。

日本のTech Loungeでは、ストックオプションなどを含む年収、福利厚生などの待遇、組織のカルチャーや職場環境、最新の業界ニュースやサービスに関する情報交換や批評会、また「IT業界あるある」など幅広いトピックスが話題になっているとのこと。

Tech Loungeのオープン前後でユーザー数は3倍に伸び、DAUも2.5倍に増加。Tech Loungeは、米国では既に昨年時点で先行オープンしており、AppleやTesla、UberなどIT企業50社が参加し、高いDAUを維持したまま拡大していると言います。

ビジネスにおける社内外のコミュニケーションに匿名性を取り入れることで、「誰が言ったか」ではなく「何を言ったか」が評価される場所が少しずつ形成されつつあるようです。

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