シンガポールを拠点とする Golden Gate Ventures は本日(6月15日)、同社の2号ファンドを6,000万ドルの調達でクローズしたと発表した。昨年8月の段階では5,000万ドル規模としていたが、結果的にこれを1,000万ドル上回ってクローズしたことになる。これまで資金を供給してきたシンガポールの政府系投資会社 Temasek や Facebook の共同創業者 Eduardo Saverin 氏に加え、1,000万ドルの追加出資分には、最近、Digital Ventures という VC を開設したタイ金融大手 Siam Commercial Bank、東京などにもインキュベーション施設 Dream Plus を展開する韓国財閥大手のハンファグループ、ドイツのメディアコングロマリット Hubert Burda Media が加わった。
2012年開設の1号ファンドとあわせ、2つのファンドを通じ、Golden Gate Ventures の投資先は30社を超えた。最近では、東南アジアの決済プラットフォーム「OMISE」、タイのコワーキング・スペース「HUBBA」、シンガポールの個人金融ポータル「MoneySmart」などが、Golden Gate Ventures のポートフォリオに加わっている。
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今回の発表にあたり、同社は東南アジアにおけるスタートアップ投資に関するインフォグラフィックを公開している。これは Google や前出の Temasek の発表した報告書をもとにしているが、6.3億人にる東南アジア全人口のうち、すでに2.5億人がインターネットを利用しており、毎月新たに380万人がインターネットを使い始めている。過去5ヶ月間に、この地域で投資された金額は17億ドル(473件)に上り、今後10年間で新たに400億ドルが投資されるだろうとしている。
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