Microsoft が LinkedInを262億ドルで買収、過去最大の買収の意図はどこに?

by Paul Sawers Paul Sawers on 2016.6.14

こちらの記事の抄訳でお届けします。

Image Credit: Jordan Novet/VentureBeat
Image Credit: Jordan Novet/VentureBeat

MicrosoftがLinkedInを262億ドルで買収することをを発表した。

買収が完了すれば(2016年中に予定されている)、LinkedInは現在の「ブランド、文化、独立性」を維持する形で継続すると発表されている。LinkedInのCEO、Jeff Weiner氏はマイクロソフト傘下で指揮をとり続ける予定で、MicrosotftのCEO、Satya Nadella氏に直接報告する形になる。

2002年にカリフォルニアで創業したLinkedInは現在、世界で4億人強のメンバーを有し、1億500万人の月間ユニークビジターがあると発表している。プロフェッショナル向けソーシャルネットワークのスタンダードとして成長した。同社は2011年にニューヨーク証券取引所に上場し、昨年は30億ドルの収益があったと発表している。

だが、LinkedInの世界だけでは成長を見込むことができず、だからこそ大手テクノロジー企業に売却するのは理にかなっている。ソーシャルネットワークを収益化することは簡単ではないのだ。

LinkedInはプロフェッショナル同士をつなぐことで、良質で強固な事業を築いたが、そのサービスにまとまりがない、使いにくい、迷走していると不満をこぼす人も多かった。Microsoftに買収されることで、LinkedInはその地位を再度固めるチャンスが得られるかもしれない。

Microsoftにとっては、今回の買収は最大のもので、過去の買収と比較しても突出している規模のものだ。今回の次に大きな買収というのは、2011年にSkypeを85億ドルで買収した時まで遡る。Nokiaの携帯事業の買収ともそれほど変わらない額を今回支払った。

では、なぜそれまでの最大買収額の3倍もの額をLinkedInに出すのか? Nadellaによれば、MicrosotはLinkedIn、Microsoft Office 365と、ERPとCRMのソフトウェアパッケージであるMicrosoft Dynamicsの間でのシナジーを生み出したいという。

「LinkedInのチームは世界のプロフェッショナル同士をつなぐことで、素晴らしい事業を育ててきました。私たちは共にLinkedInとMicrosoft Office 365、Dynamicsの成長を加速させ、世界中の個人と組織に力を与えることができるでしょう」とNadella氏はプレスリリースで述べている。

LinkedInがMicrosoft OfficeとDynamicsとどのように融合するかはまだ見えないが、262億という買収からして、Microsoftの意思は真剣なものだ。従業員に向けたEメールでは、Nadella氏は今回の買収についての思いを示唆しており「世界トップのプロフェッショナルクラウドと世界トップのプロフェッショナルネットワークをつなぐ」と書いている。

さらに、「求職、新しいスキルの獲得、製品のマーケティング、生産性の維持、一般的なビジネスにおける成功」といった物の売買に関わる幅広い経済についても話をしており、そのためには「個人同士がつながったプロフェッショナルな世界」が必要だと述べている。

今回の買収が悲惨な失敗となるか、それとも桁外れな成功となるかは分からないが、ここ最近の最も大きなテクノロジー企業の買収であることは確かだ。テクノロジー企業の買収だけを見れば、DellによるEMCの670億ドルの買収に次ぐ大きさである。

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以下は、Nadella氏とWeiner氏が買収について語っている事前収録の動画だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

 

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