モバイルメッセージング巨人、LINEが2カ国同時IPOを認める:ニューヨークは7月14日、東京は15日に

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Above: Line App Image Credit: Paul Sawers / VentureBeat

日本のモバイルメッセージング大手、LINEがついに株式公開を認めた。東京証券取引所は本日(訳者注:原文掲載日は日本時間で6月10日)新規上場申請を承認した。また同社は今日遅くに米国証券取引委員会(SEC)に対し、F-1登録届出書を提出している。

この動きは取り立てて驚くべきものではない。というのも、LINEはニューヨークと東京の両方でIPOするのではないかとここ最近噂になっていた新規株式公開の最右翼だったからだ。

韓国最大のウェブ企業であるNaverの子会社として、LINEは2011年にWhatsAppスタイルのメッセージングアプリで頭角を現した。そしてそれは今日、200カ国で月間アクティブユーザー(MAU)2億人以上を獲得するに至っている。

これらのユーザーの大多数は日本だが、アジア数カ国にもユーザーは存在している。同社はまた、モバイルペイメントタクシー、それ以外のスタンドアロンアプリにもサービスを拡大させている。

しかしビッグネームの競合、例えばFacebookやその外出しのメッセンジャー、WhatsAppなどは世界各国で益々強さを増しており、LINEはそのユーザーベースの成長に苦しんできた。ーー欧米は手にあまることが示されてしまったのだ。

成長痛にも関わらず、LINEは今が株式公開の明確なタイミングであると判断した。同社は2016年7月14日にニューヨーク証券取引所の米国預託証券(ADS)を出す予定となっている。また東京証券取引所には1日遅れで続くとした。

ではなぜ2箇所でのIPOをするのだろうか?LINEは声明でこのように発表している。

「LINEはアジアでのポジションをより強めるため、また世界でのより活発な拡大を続けるために日本および合衆国の両方で株式公開することを決定しました」。

この話題は同じくアジア企業であり、また中国のテック系巨人であるアリババがニューヨーク証券取引所に上場すると発表したちょうど2年後に届いた。しかし、2社はスケールの面で大きく世界が離れている。アリババは2014年のデビュー時には200億ドル以上を調達したが、LINEは初期の噂によると大体30億ドル周辺を狙っているとされており、最近のレポートでは10億ドルに近い金額とみなされている。

【原文】

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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